藤田俊哉の日欧蹴球比較論BACK NUMBER
サポーターの喜ぶプレーは国で違う。
藤田俊哉がリーズで感じた“英国流”。
text by
藤田俊哉Toshiya Fujita
photograph byToshiya Fujita
posted2017/09/27 11:00
かつてCLでベスト4に入ったこともあるリーズ。イングランドへと移ってオランダとはまた別のフットボール文化を体感している。
「サポーターが興奮する」視点からヒントを。
ちなみにオランダではフットボールのテレビ観戦は、有料チャンネルでの視聴が当たり前。アヤックスのユニホームスポンサーに大手ケーブルテレビ企業の『Ziggo』が決まった際には、ライバルチームのフェイエノールトのサポーターが『Ziggo』との個人契約の解除を促す行動を取ったほどだった。
ここまでヨーロッパのフットボールと周辺の文化について書いてきたが、それは私が感じているヨーロッパのフットボールを皆さんにお伝えするためだけではない。私の目標は「日本代表がワールドカップで上位進出する」、「JリーグクラブがFIFAクラブワールドカップで優勝する」こと。近い将来に日本はそんな日を迎える。それを信じてこれからも進みたい。
最後に日本代表のスタイル、クラブのプレースタイルの確立を考えたとき「サポーターがもっとも興奮し喜ぶポイントはどんな場面なのだろう」という視点からヒントを得て構築するのも1つの方法ではないか。