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吉田麻也の機転と甲子園タオル回し。
プチ鹿島8月のスポーツ新聞時評。 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byAsami Enomoto

posted2017/09/01 17:00

吉田麻也の機転と甲子園タオル回し。プチ鹿島8月のスポーツ新聞時評。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

オーストラリアのメディアに対して、見事な対応を見せた吉田麻也とW杯出場決定を喜ぶ仲間たち。吉田のメディア対応も、プレミア仕込みのノウハウ!?

甲子園大会の「フェス化」という分析は見事。

 東京新聞の記事の5日後、スポーツ報知のWebに次のコラムが載った。

「甲子園大会から『タオル回し』がなくなればいいのに」(8月21日)

《「今年もか」と残念に思った。なくなって欲しいと心から願った。夏の甲子園大会。両校の攻防がピークを迎えた時に観客が行う「タオル回し」である。あれ、やめませんか。》

《背景には甲子園大会の「フェス化」があると思う。見るだけでなく、参加する。感想を投稿し、ファン同士で共感し合ったりする。それはいいことだと思う。大きな声で応援するのは素晴らしいことだけれど、「語り継がれる伝説」の証人になることを望んだ結果、プレーヤーに恐怖を与えるのはやり過ぎだし、マナー違反だ。》

 甲子園大会の「フェス化」という分析は見事。

 先ほどの「せっかく甲子園に来たなら自分も劇的なシーンを見たい、感動を味わいたい」という状況説明にピッタリじゃないか。

 もちろんタオル回し応援に賛成の声もある。「それも含めて甲子園」「観客は入場料を払っている」などなど。

あなたはタオル回し応援、どう思いますか?

 ここで私が注目したいのは、このスポーツ報知のコラムはWebサイト限定コラムという点だ。

《最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。》

 あえてネット限定ということで「賛否両論ある」「議論が盛り上がりそう」な話題で1人でも多くの人に読んで考えてもらいたいという狙いがわかる。

 今後のスポーツ新聞の世の中への発信の仕方、記者の表現の場を増やすという意味でとても面白い試みだ。

 あなたはタオル回し応援、どう思いますか。

 あーでもないこーでもないと考えながら読むのも新聞の楽しみである。

 以上、8月のスポーツ新聞時評でした。

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