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新1年生を見れば箱根の未来がわかる。
持ちタイムで2位は青学、1位は?
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byTakuya Sugiyama
posted2017/01/30 11:30
箱根駅伝には、優勝を狙うチームとシード権確保を目指すチームがある。東洋大は、いつだって優勝を狙っている。
東京国際大が本戦の常連になるかも。
さらには、東京国際大がリクルーティングに力を入れているのが目立つ。
ランキングでは11位で、トップは高橋光晃(藤岡中央)で14分15秒24の好記録を持っている。いずれも長距離の名門校からの入学で、大会への調整力も含め、大幅に部の実力をアップさせてきそうだ。今後、本戦出場の常連校になってくる可能性が十分にあるだろう。
また、1月4日の「スポーツ報知」では、慶應義塾大が駅伝の強化に乗り出すことが報じられるなど、まだまだ箱根には新規参入してくる学校があり、競争が激しい状態が続いている。
今年の箱根で3位に入った早稲田にしても、リクルーティング・ランキングでは13位に甘んじざるを得ないほどだ(上位3人のタイムはヒケを取らないが、4番手、5番手のタイムが見劣りする)。
2017年入学の世代は、東京オリンピック出場が可能なギリギリの世代でもある(持ちタイム上位の選手が大学に進まず、実業団に進んだのもトラックでの出場を目論んでいるからだ)。内外からの刺激が大きい世代だけに、彼らがどんな争いを繰り広げていくかが楽しみだ。
2021年の箱根駅伝、現状では東洋大と青山学院大が一歩リードしているとだけ記しておこう。