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ファイナルで期待の宇野、宮原。
そして、羽生結弦が挑む究極の世界。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byAsami Enomoto

posted2016/12/07 11:00

ファイナルで期待の宇野、宮原。そして、羽生結弦が挑む究極の世界。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

ふたつの偉大な記録へ挑むことになる羽生。GPファイナル4連覇も世界歴代最高得点越えも、戦う相手は自分自身である。

ファイナルへの進出を逃したアメリカ勢。

 4年連続進出していたアシュリー・ワグナーはスケートアメリカで優勝し、好調なシーズンスタートをきったかに見えた。だが中国杯ではジャンプの失敗が重なって6位に終わる。グレイシー・ゴールドはスケートアメリカ5位、フランス杯8位と、かなりのスランプに陥っているように見える。

 アメリカ勢が不在の中で、カナダの21歳、ケイトリン・オズモンドが初のファイナル進出を果たした。

 今シーズンの彼女はSPが特に素晴らしい。フリーもミス無くこなすことができれば、表彰台もあるかもしれない。

宮原知子のメダルのチャンスは?

 18歳にしてすでにベテランの存在感を増してきた宮原知子は、2位だった昨シーズンに続いて2度目の進出となる。ロシアの強豪たちが立ちはだかる中で、宮原にとってはSP、フリーともにノーミスで滑りきることが表彰台に到達する絶対条件だ。

 小柄な体で、端正で品格のある丁寧な滑りが持ち味の彼女。

 全体をまとめるのがうまく、これといった大きな欠点のない彼女にとって、ジャンプの回転不足を取られないことが勝利への鍵になるだろう。

ペアとアイスダンスの見どころもたっぷり!

 一方ペアは、世界チャンピオンのミーガン・デュハメル&エリック・ラドフォードが最有力候補と予想される。

 中国からは、今シーズンからお互いのパートナーを入れ替えたシャオユー・ユー&ハオ・ジャンとチェン・ペン&ヤン・ジンの両方のペアが進出を果たした。パートナーを入れ替えたほうが伸びると判断した中国スケート連盟の慧眼と言えるかもしれない。

 アイスダンスは、NHK杯で優勝したテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイアと2位だった世界チャンピオンのガブリエラ・パパダキス&ギョーム・シゼロンのリマッチに注目。このトップ2チームの表彰台はまず確実なところだが、3位はマイア・シブタニ&アレックス・シブタニ、マディソン・チョック&エヴァン・ベイツのアメリカ2チームの間で競われる可能性が高い。

【次ページ】 ジュニアの女子は、昨年同様「ロシア対日本」の構図に。

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