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ファイナルで期待の宇野、宮原。
そして、羽生結弦が挑む究極の世界。

posted2016/12/07 11:00

 
ファイナルで期待の宇野、宮原。そして、羽生結弦が挑む究極の世界。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

ふたつの偉大な記録へ挑むことになる羽生。GPファイナル4連覇も世界歴代最高得点越えも、戦う相手は自分自身である。

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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Asami Enomoto

 札幌で開催されたNHK杯も無事に終了し、いよいよ12月8日からフランスのマルセイユで開催されるGPファイナルに出場するメンバーが出揃った。今シーズンは、日本からジュニア3人、シニア3人の選手が進出した。

 男子の最大の注目は、NHK杯で優勝して6シーズン連続のファイナル進出となる羽生結弦が4連覇できるかどうか。また彼がどのような演技を見せ、スコアがどこまで伸びるかだろう。

 昨シーズンのこの試合で羽生が出した、SP110.95、フリー219.48、総合330.43という歴代最高スコアは、未だにやぶられていない。

 今季新たに4ループという武器を加えた羽生が、現在のプログラム構成をノーミスで滑りきることができれば、さらに高いスコアを狙えることはまず間違いないだろう。

 マルセイユでは、彼は自分自身の記録に挑戦することになる。

表彰台を狙うフェルナンデス、宇野、チャン。

 羽生にとって最大のライバルは、世界チャンピオン、スペインのハビエル・フェルナンデスになるだろう。

 ロステルコム杯とフランス杯の2週連続出場し、2連覇を果たしたフェルナンデス。GPファイナルは5度目の進出で、過去2年は羽生に次いで2位に終わっているだけに、今年こそタイトルが欲しいに違いない。

 またスケートアメリカの優勝とロステルコム杯の2位でいち早くGPファイナル進出を決めた宇野昌磨は、2年連続のシニアGPファイナル挑戦となる。

 シニアデビューした昨シーズン、いきなりファイナル進出を果たし3位に入賞。今季はさらに上の順位を狙うとすれば、トップに君臨する二大強豪どちらかを破るしかない。

 スケートカナダと中国杯で優勝したベテランのパトリック・チャンもメダルを狙う。全体をノーミスでまとめ、今シーズンからフリーに組み込んだ4サルコウを成功させれば確実に表彰台に上がってくるだろう。

【次ページ】 若手とベテランの2人のアメリカ勢にも注目。

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