フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
羽生結弦の4回転&4連覇で新時代に。
宇野3位、宮原2位で日本勢の快挙続く。
posted2016/12/12 17:30
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Asami Enomoto
12月8日から、南仏のマルセイユでシーズン前半を締めくくるGPファイナルが開催された。
男子は、次の時代の到来を感じさせる劇的な結果となった。
SPは、羽生結弦、パトリック・チャン、ハビエル・フェルナンデスと、大方の予想通りの順番になった。羽生は冒頭の4ループでバランスを崩しかけながらも耐え、残りのジャンプはノーミス。プリンスのメロディに合わせスピードにのった迫真の演技で、会場の空気を熱くして106.53を獲得してトップに立った。
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「このプログラムは、ライブコンサートのようなつもりで滑っている。観客がいないと完成できないプログラムです」と会見では英語を交えながらコメントした。
チャン2位、フェルナンデス3位スタート。
チャンはビートルズのゆったりしたギターの音に乗り、4+3のトウループ、3アクセルなど完璧な演技。うねりのあるスケーティングで音楽を表現する、印象的な滑りで99.76を得て2位。
「今シーズンの試合では一番良い滑りができた」と笑顔を見せたチャン。「落ち着いてリラックスして滑ることができたけれど、ここでの強い顔ぶれを考えるとリラックスするのは難しい」とも語った。
昨年に引き続きフラメンコのプログラムを滑ったハビエル・フェルナンデスは、4サルコウでステップアウト、3アクセルで手をつくミスが出て、それでも91.76で3位に立った。
「毎回完璧に滑るのは難しい。練習では調子が良かったのですが。何が悪かったのか、またコーチと話し合ってみます」とコメントした。