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プチ鹿島、6月のスポーツ新聞時評。
「神ってる」「アモーレ」流行語続々! 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byNaoya Sanuki

posted2016/07/01 17:00

プチ鹿島、6月のスポーツ新聞時評。「神ってる」「アモーレ」流行語続々!<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

鈴木誠也の3試合連続決勝弾から生まれた名言「神ってる」。さらに、お立ち台に立った際にする「誠也シャワー(氷水を頭から被ること)」も流行中だ!

イチローとローズの騒ぎに、あの大御所がひと言。

 さて、6月はこの大記録が。

『4257安打 世界イチ ローズ超え』(スポーツ報知)

 数字をみればみるほど簡単に言葉が出ない大記録。しかしこの「日米通算」という部分にメジャー最多安打の記録を持つピート・ローズが黙っていなかった。

『ローズ氏合算NO!!「イチ騒ぎに乗っからない」』(日刊スポーツ・6月17日)

「日本人は私をヒット・クイーン(2番目)にしようとしている。彼らはそのうち高校時代の安打まで数えだすんじゃないか」

「(イチローが)日本での安打数も通算するなら、私の(マイナーを含めた)プロ通算も計算したらどうだ」

 すると今度は「3085安打の日本歴代最多記録」を持つあの大御所が黙ってなかった。

結局は、たくさんヒットを打った人はみんなエライ。

『張本氏 「認めない」と言っているピート・ローズは「大喝」ですよ。』(スポニチ・6月17日)

「喝!」でおなじみ張本勲の参戦である。イチロー曰く「ハリー」。

《どうだアメリカ、参ったか!そう言いたいね。イチローには「おめでとう」より「ありがとう」との言葉を伝えたい。記録については米側にも言い分はあるだろうが、メジャー最多はピート・ローズで、世界一はイチロー。そう考えればいい。「認めない」と言っているピート・ローズは「大喝」ですよ。》

 ああ、ハリーのおかげでなんだかややこしくなってきた。

 でも、

《78年。私が巨人に在籍していた時、日米野球でレッズが来日した。ピート・ローズとは対談をした記憶があるし、バットももらった。驚かされたのは、彼の目の良さだ。トス打撃では、バットを横にして先端でボールを当てる。あんな練習は初めて見た。ボールを捉える天性のものを持っていたのだろう。まさにイチローと同じだ。》

 途中からピート・ローズの思い出話になるハリー。

 たくさんヒットを打った人はみんなエライということで。

【次ページ】 コリジョンルールに対するノムさんの言葉は強かった。

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