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リオ五輪の体操団体をシミュレート。
白井のゆかでリード、内村が決める!
posted2016/06/07 10:40
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph by
AFLO
リオデジャネイロ五輪の最終選考会を兼ねた体操の全日本種目別選手権(東京・代々木第一体育館)が5日に終了し、男子の団体総合出場メンバー5人が出そろった。
既に決定していた内村航平、加藤凌平と、今回決まった田中佑典、山室光史(以上コナミスポーツ)はロンドン五輪に続く代表入り(内村は北京五輪から3大会連続)。そこに、リオが初の五輪となる19歳の白井健三(日体大)が加わった。
男子の代表選考は、「5-3-3」方式で争われるリオ五輪団体総合決勝を踏まえ、最も高い点数の出せる組み合わせを選ぶという方法で行なわれた。その結果、五輪と世界選手権の個人総合で表彰台に上った経験のある選手4人を有しながら、それぞれの得意種目が異なる構成になった。
水鳥寿思・男子強化本部長も「一番バランスの良いチームになった」と話す陣容は、絶対エースの内村が「今、世界で一番強いチームだと思っている」と太鼓判を押す顔ぶれでもある。
リオ五輪の団体総合決勝では、この5人がどの種目に出るのだろうか。ここでは日本が予選を1位または2位で通過し、「正ローテーション」と呼ばれる種目順で演技することを前提として戦いを予想していく。
第1種目「ゆか」
日本の金メダル獲得には、この種目でロケットスタートを切ることが不可欠になる。
最初の演技者として予想されるのは加藤だ。5月のNHK杯で出している15.500前後で好スタートを切り、2番手は15.800~900を見込める内村。最終3番手には、全世界の全選手の全種目で最高スコアになることが予想される白井が出る。白井には16.500前後が期待できる。
日本はこのゆかで、ライバルの中国に2~3点差をつけたい。