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32年ぶりの五輪入賞へ、皆川夏穂が持つ可能性。~新体操の個人枠に日本から12年ぶりに出場する18歳~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2016/07/19 08:00
皆川は7月までの国際大会4大会の成績で3勝1敗と早川を退け、悲願のリオ五輪代表に。
「世界でもこれだけなめらかに美しく演技できる選手は少ないですよ」
山崎浩子強化本部長がベタ褒めするのは、過酷な五輪出場枠争いを制し、6月にリオデジャネイロ五輪の代表に選ばれた皆川夏穂(イオン)だ。
日本人が新体操の個人枠で五輪に出場するのは、'04年アテネ五輪以来12年ぶり。現役時代、上半身の飛び抜けた柔軟性を武器に、'84年ロサンゼルス五輪個人総合8位入賞を果たした山崎本部長は、「皆川の身体能力はすごく高い。ジャンプがダイナミックで、可動域が広いんです」と言葉を継ぎ、18歳に大いなる期待を寄せた。