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TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge
ビギナーも参加しやすいラリー競技を。

posted2016/02/29 16:00

 
TOYOTA GAZOO Racing Rally Challengeビギナーも参加しやすいラリー競技を。<Number Web> photograph by CINQ

ドライバーデビューとなった笠原彰人と、コ・ドライバーの竹下紀子が乗ったアクア。

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 2002年に国内初のワンメイクラリーとしてスタートした「TRDヴィッツチャレンジ」を前身とし、ビギナーが参加しやすいラリーとして親しまれてきた「TRDラリーチャレンジ」が、今年から新たに「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ」と名称を変えて開催される。

 昨シーズンは全国各地で年間10戦が開催されたが、今シーズンは開催数がオリジナルシリーズ4戦、チャレンジカップ東シリーズ6戦、チャレンジカップ西シリーズ5戦、特別戦(新城ラリー11月6日開催)1戦の全16戦に拡大。これまで、JAF地方ラリー選手権や県シリーズとして開催されていたラリーとの共催も増え、TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジを通じたラリーの活性化が、全国各地で図られることになる。

 昨シーズンは、延べ429台が出場したこのラリーは、簡単に取得できるJAFのBライセンスがあれば誰でも参加OKという参加のしやすさが最大の魅力だ。ラリーチャレンジに出場したいユーザーをターゲットにBライセンス講習会やラリー講習会といった事前のカリキュラムも充実し、気軽にラリーの魅力を体験できるとあって、昨年は出場者の約半数がラリー入門者という人気ぶりだ。若者層や女性の参加者も多く、大学自動車部や同好会に所属する学生ドライバーや、ドライバー、コ・ドライバーのコンビを女性同士で組むチームも増えつつある。

 参加車両は、トヨタ86やヴィッツといった全日本ラリーでも活躍するクルマのほか、ハイブリッドのアクアなどの現行モデルのほかに、レビン/トレノ、セリカ、スターレットなど、かつてラリーで活躍したトヨタ車など多彩なラインナップだ。また、他メーカー車も出場できるというハードルの低さも、このラリーならではの魅力となっている。車種やラリーの経験値などによってそれぞれのクラスに分かれ、ラリー経験が少ない入門者でも十分に競技を楽しむことができる工夫が凝らされている。開催数、開催エリアが拡大したTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジは、“ビギナーが参加しやすいラリー”という基本コンセプトを、しっかりと受け継いでいるのだ。

2016年開幕戦は、悪路が波瀾の展開を演出。

 2016年2月21日、「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ第1戦」が、北海道千歳市で開催された。同シリーズとしては初のスノーラリーとなるこの開幕戦には、共催の北海道地方ラリー選手権と合わせて延べ42台がエントリーした。

 千歳市郊外のダートコースを舞台とするこのラリーは、実際の競技区間となるスペシャルステージ(SS)すべてをダートコース内に集約。3パターンのコースレイアウトが用意され、午前と午後に1本ずつの合計6本のSSが設定された。例年、この時期の北海道であれば日中でも路面が凍結していることも珍しくないが、今年は暖気が入ったことにより前日のコースコンディションは圧雪が溶けた状態となった。さらに、前日の深夜から未明にかけて15cmの雪が降り積もったため、ラリー当日の路面は新雪と溶けた雪が混ざるぬかるんだ状態となり、SSではスタック車両が続出。各クラスとも誰が最後まで無事に走り切れるか、波瀾のサバイバルラリーとなった。

【次ページ】 ラストシーズンの1000ccヴィッツ限定C-1クラス。

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