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TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge
ビギナーも参加しやすいラリー競技を。 

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posted2016/02/29 16:00

TOYOTA GAZOO Racing Rally Challengeビギナーも参加しやすいラリー競技を。<Number Web> photograph by CINQ

ドライバーデビューとなった笠原彰人と、コ・ドライバーの竹下紀子が乗ったアクア。

ラストシーズンの1000ccヴィッツ限定C-1クラス。

 トヨタ86限定のE-2クラスでは、長野県からエントリーしてきた伊豆野康平/東山徹大組が、ライバルたちが次々とスタックするなか、SS1からSS3までベストタイムをマークし、残りのSSもコンスタントに走り切って優勝。「長野県でもスノーラリーは盛んなので、雪道育ちとしては負けるわけにはいかないと気合いを入れて走りました」と、喜びを語った。

 1500ccヴィッツ限定のE-1クラスは、伊豆野のチームメイト、行徳聡/吉澤慎司組が優勝。昨年のE-1クラスでチャンピオンを獲得し、今年は連覇を狙う行徳/吉澤組にとって、幸先の良いスタートを切った。

 また、トヨタ車限定のE-3クラスは地元・北海道の米屋賢吾/山崎和政組のセリカが優勝。入門クラスのC-2クラスは、SS1からSS3までクラス優勝はもちろん、総合トップ相当の好タイムをマークしていた地元・北海道の西野義人/吉野学典組が首位を走行していたが、SS4で痛恨のスタック。2番手を走行していた白洲剛/宮下貴光組が逆転優勝を飾った。

 今年がラストシーズンとなる1000ccヴィッツ限定C-1クラスは、2002年の同シリーズスタート当初から連続出場を続ける小林直広/小林紀子組が優勝した。

ドライバーデビューの笠原がクラス優勝&総合2位。

 ハイブリッド車のアクア限定のC-0クラスでは、このラリーがドライバーデビューとなる20歳の笠原彰人が、かつてモリゾウ(豊田章男トヨタ自動車社長)のコ・ドライバーを務めた竹下紀子とコンビを組み出場した。そして、初めて乗るアクアながらも各SSでスタックすることなくコンスタントに走り切り、クラス優勝だけでなく総合2位に相当する成績を収め周囲を驚かせた。

「完走することが目標でしたが、まさか総合2位のタイムだとは思いもよりませんでした。コース上でスタックしそうなところは、コ・ドライバーの竹下さんがすべて指示してくれたおかげです。SSスタート前に緊張していた時も、『緊張しないで、集中してごらん』とアドバイスしてくれたおかげで、余計な緊張もほぐれました。幼い頃からラリーが好きで、いつかは自分でも走ってみたいと思っていました。でも、まさかこんな最高のデビュー戦を飾れるとは思ってもいませんでした。竹下さんや、応援していただいた皆さんに感謝しています。ますます、ラリーが好きになりました(笑)」と、デビューウインを喜んだ。

【次ページ】 ラリーの活性化を目指して。

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東山徹大

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