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前田健太がドジャースでも
「マエケン体操」を続ける理由。 

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photograph byHideki Sugiyama

posted2016/01/13 10:55

前田健太がドジャースでも「マエケン体操」を続ける理由。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

少し前かがみになり、脱力した両方の腕を肩甲骨から大きく回すように動かす「マエケン体操」。そのユーモラスな動きは、実は非常に合理的でもあった。

「マエケン体操」誕生秘話。

 マエケン体操とは、前田投手が投球前に行っているルーティンで、少し前かがみになって、リズミカルに両腕をぐるぐると回す動的ストレッチのこと。マエケンダンスとも呼ばれ、プロ野球ファンにはおなじみの動きだ。

 実はこの体操、前田投手は高校2年生から続けている。

 マエケン体操の生みの親は、当時PL学園の野球部でトレーナーをつとめていた荒木和樹さん。ひじの痛みを訴える前田投手のために開発したのだ。

 荒木さんは前田投手の痛みの原因はひじの使い方にあると考えた。ひじを使って投げるよりももっと大きい場所、例えば脊柱や肩甲骨をうまく動かしてその力を手に伝えればひじに大きな負担はかからない。全身を使って投げることをオートマティックにできるようになるにはどうすればいいのか――。

 その結果、誕生したのがマエケン体操なのだ。

 荒木さんが回想する。

「この動きはチーム全員に伝えたんです。でも続けたのは前田投手だけだった。高校生はやっぱり準備体操とかなかなか真面目にやらないんですよ。でも彼だけは仲間としゃべりながらチューブトレーニングをやったり、やるべきことをきちんとやっていた。彼が続けてくれたからこそ、マエケン体操と呼ばれるようになったんです。今では小学生が真似してやってますからね。ウォーミングアップの大切さを知るきっかけになってもらえたら嬉しいです」

 荒木和樹さんが語る「マエケン体操誕生秘話」は発売中のNumber Do「ストレッチ知ってるつもり!?」に掲載されています。マエケン体操の正しいやり方、スピードよりも正しい動きが大切など、これを読めばマエケン体操をより深く知ることができます。
 ほかにも、独占インタビュー「香川真司 ストレッチを語る」「パフォーマンス向上の鍵を握る 競技別ストレッチ教えます」「体が変わるストレッチ 猫背/肩こり/腰痛」など読んで納得、役立つ記事が満載です。

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