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エディー・ジョーンズが初告白。
ストレッチがあの奇跡を生んだ。
posted2015/12/10 16:30
text by
NumberDo編集部Number Do
photograph by
Takuya Sugiyama
実はエディー・ジョーンズ氏は日本代表ヘッドコーチ時代、忙しいスケジュールの合間をぬって1日2度、ジムに通いストレッチをしていました。あの南ア戦の偉業も、日本のストレッチとの出会いがあってこそだと言います。今回は特別に雑誌取材の舞台裏をNumber Webで公表することになりました!
Number Doのストレッチ特集号の取材も終盤に入り、編集部の慌ただしさも増してきた11月の終わり。
「エディー・ジョーンズ前HCがほぼ毎日ストレッチをやっているらしい」という情報が編集部にもたらされた。しかも、もうすぐ来日して、その間もジムに通いストレッチを行うという。
エディー・ジョーンズといえば、日本代表では選手たちに「ヘッドスタート(他に先んじてより多くの練習を行うこと)」と称するハードなトレーニングを課していたことで知られている。早朝5時からトレーニングが始まり、4部練習は当たり前。それを4年間継続した結果が、W杯南アフリカ戦での「スポーツ史に残る番狂わせ」であり、1次リーグ3勝という日本ラグビー史上最高の成績だった。
選手にハードな練習を課すエディー・ジョーンズ彼自身はどんなストレッチをしているのか? やはりハードなストレッチなのか? それとも意外とソフトなのか? そもそもなぜストレッチなのか?
気になってジムに問い合わせたところ、「日本にいるときは1日2回トレーニングを行い、欠かさずストレッチも行う」、「朝はジムが開くのを待ってトレーニングを始めることもある」という。
エディー・ジョーンズのストレッチはどうやらハードらしい。
通常よりはるかにハードなストレッチ。
取材当日、ジムに現れたエディー・ジョーンズは着替えるとすぐにバイクに跨った。
「エディーさんのトレーニングは決まったメニューを3セットとか4セット行います。その後でストレッチですね」(トレーナー)
バイクの次は筋トレ……と1時間弱、黙々とメニューをこなした後、いよいよストレッチが始まる。
ストレッチはサポートストレッチと呼ばれる、トレーナーがつきっきりで行うもの。トレーナーの力を借りることで、自分で行なうことは難しい範囲まで関節の可動域を広げられるという。平たくいうと、トレーナーにぐいぐい押され、ぐいぐい伸ばされるということだ。
「エディーさんのストレッチは相当ハードですよ。普通の人だったら苦情が出るくらいハードにやります。でも、そのくらいやらないと担当を代えられてしまう(笑)」(トレーナー)