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Jとブンデスで監督人事の新潮流。
“自前の監督”は、早くて安い!? 

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木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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posted2015/03/02 10:30

Jとブンデスで監督人事の新潮流。“自前の監督”は、早くて安い!?<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

今年、柏レイソルの監督に就任した吉田達磨は、1993~1996年に柏でプレー。その後、京都パープルサンガ、モンテディオ山形、ジュロンFC(シンガポール)を経て、柏に戻りユースの監督を務めていた。

これまでJリーグは、監督人事に勇気が欠けていた!

 また、ドイツサッカー指導者協会のルッツ・ハンガルトナーは「下部組織あがりの監督は、ユースの選手にチャンスを与える傾向がある」と評価している。

 歴史を遡れば、2006年にドイツサッカー協会のスポーツディレクターに就任したマティアス・ザマーが、各クラブに「下部組織の監督にチャンスを与えてほしい」と求めたことがきっかけだった。

 賛同したマインツがU-19の監督だったトゥヘルを抜擢し、その成功によって他クラブが追随し始めた。シュツットガルトのトーマス・シュナイダー(現ドイツ代表コーチ)といった失敗例もあるが、成功例のインパクトが強く、この流れはさらに強まって行くだろう。

 これまでJリーグは平均的に見て、監督人事にやや勇気が欠けていたように思う。実績を重視しすぎて、同じ顔ぶれがぐるぐる回っている印象があった。

 だが今後、柏の吉田監督を筆頭に「自前監督」が躍進すれば、若手が起用されるムードも高まり、リーグ全体が活性化するのではないだろうか。

 吉田監督らは1年間、J1の荒波を乗り越えられるのか。そして、今季の途中にどれくらい「自前監督」が生まれるか。監督人事はJリーグを形作る重要な要素のひとつである。

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