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福西崇史が語ったアンカー細貝萌。
「プレーの予測の速さはさすがだね」
posted2014/10/24 16:30
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「福西崇史の『考えるサッカー』」、
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
<目次>
【1】《福西さんの近況を聞こう》
~ 和歌山・八咫烏の神社、そして芝生の校庭 ~
【2】《ジャマイカ戦を振り返ろう》トレーニングを見て
~ 新体制で変わったものと変わらないもの ~
【3】《ジャマイカ戦を振り返ろう》香川真司の化学反応
~ 攻守バランスと“やりたいこと” ~
【4】《ジャマイカ戦を振り返ろう》細貝萌と最終ライン
~ “次のプレーを予測する”速さに注目 ~
【5】《ジャマイカ戦を振り返ろう》西川周作の強み
~ 最終ラインにもたらされる落ち着き ~
【6】《アディショナルトーク!》終了間際の反省会&次号予告
~ 2代目担当・茂野「慣れるのに3年かかる」発言!? ~
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【4】《ジャマイカ戦を振り返ろう》細貝萌と最終ライン
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~ “次のプレーを予測する”速さに注目 ~
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――前の項で少し話に出た「ボールを奪えた」ってところで言うと、アンカーを務めた細貝のことも触れておきたいなと思います。
福西:さすがだったね。
――おお、同じ役割をやっていた福西さんからのお墨付きが!
福西:他の選手の動きを確認しながら、自分の特徴である守備の読み、ボールを奪う技術についてはキッチリと出せていたから。
――どうしても、細貝のプレーって玄人好みになってしまうと思うんですが、分かりやすく彼の特徴を教えてもらえますか?
福西:まず、頭の中で“次のプレーを予測する”ことが速いよね。チームがボールを持って攻撃を仕掛けているときでも守備のことを意識しているからこそできること。そしてプレー中の間違った判断というのがとても少ない。
――安心して見てられますからね。
福西:「守備のスペシャリスト」と呼んでいいんじゃないかな。
――その後ろの最終ラインは、森重真人と塩谷司の2人が務めました。ブラジル戦では4失点してしまいましたが、ジャマイカ戦に関しては……。
福西:安定していたよね。代表初試合が初スタメンとなった塩谷も、クラブでやっていることを代表で戸惑いなく、落ち着いできていた印象はある。
――あと、右サイドバックの酒井高徳も奮闘していたように感じました。本人は「もう少し高い位置を取りたかった」と言っていたそうですが、右サイドから切れ込んでシュートを狙う場面もありました。
福西:もともと出身が新潟で、一昨年までアルビレックスでプレーしていたから、本人もモチベーションが高かっただろうしね。凱旋した時にはやっぱり張り切ってプレーしたくなるものだから。
――かつての“ホーム”でできるって結構大きいんですね。
福西:その後押しを受けて「自分の持ち味を出そう!」という姿勢を見せられたのは、今後に向けて大きなアピールになったはず。
――右サイドバックと言えば、シャルケで戦線復帰した内田篤人が11月の代表戦では招集されるかもしれないので、競争が激しくなりそうですね。
福西:そこはアギーレ監督次第だよね。内田みたいなタイプがいいのか、それとも高徳をそのまま使い続けるのか。もし内田が呼ばれたとしても、そこからアギーレ監督との関係性を築き上げていかなければいけない。高徳が9月、10月とどちらも代表に参加したという強みをどこまで生かせるかにも注目したい。
――結構、右サイドの争いはアツそうですね。ちょっと注目してみます。
福西:それと同時に、それぞれがクラブでどこまでレベルの高いプレーを見せられるかにかかってくると思う。
――代表だけじゃなく、シャルケ、シュツットガルトでのプレーも見逃せないってことですね!
福西:そうそう!
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