女三代フルマラソンに挑むBACK NUMBER
初のハーフマラソンは、越後湯沢で!
美食はレースの敵? 味方?
text by
中島彩Aya Nakajima
photograph byAya Nakajima
posted2014/10/09 10:30
越後湯沢秋桜ハーフマラソンには、無料の足湯や参加賞のコシヒカリなど豊富なサービスも。今年で13回を数える人気レースです。
同世代の女性からの声援に、ますます元気に。
もう交通規制は終わっていたのですが、湯沢の街の人は「頑張れ! 頑張れ!」と私たちを応援してくれました。何より、祖母と同世代と思われる女性が祖母に、「あの人、偉いわ! 頑張れ!」と力強く言ってくれたのは効果大でした。シンパシーを感じるのか、祖母の足取りが、ますます軽くなります。高齢者のパワーってすごい! 祖母の「こんなの辛くない」理由は「もっと辛いことが今までの人生にあった」という意味? と、後ろで私は勝手に納得していました。
「私たちが戦後日本を支えてきたのよ」とでも言わんばかりの(笑)、歳に負けないたくましさや底力に、頭が下がります。
そして無事ゴール。ゴールでは関係者の方に、「まだ走られていたんですね!」と驚かれました。母が「オープン参加だったんです!」と笑っていましたが、都市型の大阪マラソンでは、こうはいきません。
祖母も「トイレがあかんかったね~」と、ハーフを走り切った達成感の一方で、関門突破の難しさを感じていたようでした。
とはいえ、一度もペースを崩さず21km強を走り切れたことは、大きな自信になりました。トイレは、前日の食事や当日の準備で十分コントロールできるもの。「よく頑張ったと思うよ、おばあちゃん。あと、1カ月もあるのだから、ゆっくり作戦を練ろう!」と、温泉に入りながら私たちは、再び大阪マラソン完走を誓うのでした!