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代表戦を“花相撲”にしないために。
小久保ジャパンが得た3戦の大収穫。 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byAP/AFLO

posted2013/11/13 10:30

代表戦を“花相撲”にしないために。小久保ジャパンが得た3戦の大収穫。<Number Web> photograph by AP/AFLO

台湾に3連勝で、上々のスタートを切った小久保ジャパン。4年後のWBCへ向けて、長い戦いは始まったばかりだ。

収穫の多寡は、参加者のモチベーション次第なのだ。

 小久保監督は現役を引退して、指導者経験がまったくない中での初采配。もちろん貴重な経験がいくつもあったはずである。

「やってみて一番感じたことは、決断を早くしなければいけないということですね」

 新人監督は言う。

「選手のときは自分の打席が終わったら(緊張感を)切れて、その方がむしろ良かった。でも、監督は常に次のこと、次のことを考えて、集中しっぱなし。しかもその中で次々と決断をしなければならない。疲れが脳みそからくるというのを実感しました。正直、試合が終わると頭痛がしました」

 ただ、こんな苦労を重ねた新監督にとっても、収穫の大きい遠征だった。

「この遠征で改めて感じたことは、国際大会ではそうそう連打では点をとれないということ。そうなると、やっぱり足を絡めた走塁の大切さというのを痛感しました。走塁の技術なら日本はトップクラスだし、そういう部分を考えながら(4年後に向けて)やっていきたい。それと最も大切なのは選手の意識。そういう意味では(3戦目の試合後の)ミーティングで選手にも言ったんですけど、日本代表として日の丸を背負うことに誇りを持って集まってくれた今回のメンバーが、最終的に4年後に集まってくれればいいと思っている」

 選手が集中して、真剣に取り組む試合は面白い。面白い試合ができれば、そこからは必ず何らかの収穫が得られる。

 代表として何を手にできるのか――実はそれは参加した監督や選手たちのモチベーションにかかっている。

 そのことを痛感させられた遠征でもあった。

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