上野公園では、豆まきパフォーマンスを敢行。

何の鬱憤がたまっていたのか、すごい勢いで豆を投げてきた美女。本当に痛かった。

　お昼前に上野に到着。当初の予定では90分で到着のはずだったが、各駅で募金を募りつつだったので、倍以上の時間がかかってしまった。上野公園では、豆まきパフォーマンスを敢行。子どもはまだしも、女性に向って「僕に豆を投げてもいいですよ?」と声を掛けるのは変態チックではあったが、運良く美女からも投げていただく。普通に痛かったが、タラウマラのため……もっと投げて下さい!!

　鬼コスプレは好評でちびっ子にも大人気。しかし、東京の子供たちは世間を知っていて、鬼に恐怖するどころか「鬼さんだ！」ととてもフレンドリー（豆を投げるときは全力だが）。これが自分の地元である大阪だったらめんどくさいことになるなーなどと、子供の地域性を感じながら、次の目的地へと進む。

「サハラマラソン挑戦記」の読者にも遭遇！

最初はとまどいながらでしたが、かわいい女の子も豆を投げつけてくれました。

　改修後の東京駅を走り抜け、有楽町のコンビニで補給を済ませ、山手線の南の部分へと差し掛かる。この辺りから次第に疲れが見え始めてくるが、品川駅で募金をしてもらった人と記念撮影をしていると、偶然にも今年3月3日に開催される「Ultra Maraton Caballo Blanco」（『BORN TO RUN』に出てくる50マイルのトレイルレース）に出場する8人の日本人ランナーのうちの唯一の女性に遭遇。東京狭しといえども、これは奇跡的な確率だ。

　また、たまたま声をかけた方が、Number Webの「サハラマラソン挑戦記」を読んで下さっていたということも。僕もすっかり有名人……とは思わないものの、色んな偶然があるものだなと、感慨にふける。

　品川を過ぎると、明らかに疲れている様子が伝わっていたのか、話し方が上手くなったのか分からないが「鬼の格好をして山手線を走って回っている」と伝えるだけで募金がもらえるようになっていた。日本は平和で、良い方々が本当に多い。タラウマラの人々の話をきちんとせずに募金をいただくのは、主旨にそぐわないのではないかと不安になるが、楽しければOKだろう。『BORN TO RUN』にも楽しんで走りましょうと（いうようなことが）書いてあったはずだ。

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