スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
大谷翔平はメジャーか日本ハムか?
日米の選手育成法の違いを検証する。
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph byNIKKAN SPORTS/AFLO
posted2012/10/29 10:30

「すごく評価して頂いたのは、すごく有難いなと思っています。ですがこの間、決断した通り、自分のアメリカでやりたいという気持ちは変わらないです」とドラフト後にコメントした大谷。
3/3 ページ目
この記事を1ページ目から読む
日本では球団ごとに育成方針が異なるが……。
しかし、アメリカの方が投球回数の制限など、投手という「財産」の育て方についてしっかりとした方針がある。マット・ムーアの入団以来の投球回数の変遷はこうなっている(小数点以下切り捨て)。
20→54→123→145→164→177
3年目以降の本格育成期に入ってからは、いずれも前年比10%から20%の上昇にとどめているのだ。これはしっかりとした計画があるから可能なことだ。日本の球界では入団した球団によって、差異が出るのは否めない。
ADVERTISEMENT
さて、大谷の運命やいかに。
日本とアメリカ、どちらを決断するにしても人生は大きく変わってくる。
