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宿敵バルサに敗れたが手応え十分!
モウリーニョ・レアル、2年目の進化。
text by

中嶋亨Toru Nakajima
photograph byMutsu Kawamori
posted2011/08/25 10:30

スーパーカップに臨む前から「自分たちはスーパーカップのために準備してきたのではない。シーズンのためだ」と宣言してきたことを思えば、1敗1引き分けでの敗退はモウリーニョにとっては完全に想定内だったといえよう
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12月の直接対決までにレアルはどこまで進化できるか?
これからさらに向上するはずのその連動性は、リーガ、国王杯、チャンピオンズリーグでバルセロナと対戦するその時々でモウリーニョが戦法、布陣の選択をする際の重要な判断材料となる。
例えば、モウリーニョがスーパーカップと同じような戦法をリーガでのバルサ戦に採用したのならば、それはスーパーカップとは異なる結果を得るだけの自信を彼が持っていることの表れだ。
バルセロナとの対戦は全てを決める大一番でもあるが、その一戦で採用される戦法はそれまでの他チームとの多くの戦いから導き出される。まずは第16節(12月開催予定)で激突するバルサとレアルの一戦まで、モウリーニョ・レアルの連動性がどこまで向上していくのか。
それを基準にモウリーニョが選択するシステム、選手起用に着目していくことで王者に対する際のモウリーニョの狙い、思惑を垣間見ることができるだろう。それはモウリーニョ・レアルが王者バルサと戦った後の勝因または敗因がどこにあるのかをよりわかり易くもしてくれるはずだ。
