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「鎌田大地が三笘を心配そうに見つめて…」ブライトン三笘薫が異例の“取材NG”…現地記者が見た“ケガの真相”「三笘の移籍ゴシップが流れ始めた事情」 

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田嶋コウスケ

田嶋コウスケKosuke Tajima

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posted2025/04/16 19:10

「鎌田大地が三笘を心配そうに見つめて…」ブライトン三笘薫が異例の“取材NG”…現地記者が見た“ケガの真相”「三笘の移籍ゴシップが流れ始めた事情」<Number Web> photograph by Getty Images

12日のレスター戦、ベンチ外となった三笘薫(27歳)。今季リーグ戦を初めて欠場した

(地元記者:来季の欧州参戦について。可能性は消滅したか)

「もう終わったとは言わないが、こんなプレーをしていたらヨーロッパの話なんてすべきではない」

 そして、三笘に関する質問も飛んだ。「カオルが復帰するには早すぎたか」との問いに、指揮官は「そう、早すぎた」。「次の試合で三笘を起用できるか」と問われると、32歳のドイツ人は「願わくばそうなるといい」とぶっきらぼうに答えた。

「足は大丈夫?」「はい、大丈夫です」

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 試合が終わると、ベンチ裏で観戦していた三笘が、スタジアム内に引き上げてきた。足を引きずる様子はなく、足早に歩いてくる。私と先輩の邦人記者の2人を見かけると、三笘は小さく会釈。そしてロッカールームに消えていった。

 基本的に試合に出場しなかった選手の取材対応は「無し」だが、選手が承諾すれば、話を聞ける。ひとまず取材エリアで待っていると、チームミーティングを終えた三笘が、タリック・ランプティら他の欠場選手とともに取材エリアに姿を見せた。

 日本人記者が「足は大丈夫?」と切り出すと、サムライ戦士は立ち止まらず「はい、大丈夫です」とだけ答え、スタジアムを足早に去っていった。

なぜ三笘の“移籍ゴシップ”が出始めたか?

 チームとしても三笘としても、今回のレスター戦のドローは極めて痛い。

 5位だったチェルシーが降格圏18位のイプスウィッチに引き分けたが、マンチェスター・シティが5位に上がり、10位ブライトンとの勝ち点差は7。残り6試合で逆転は不可能ではないが、チェルシー(6位)やアストンビラ(7位)もCL出場権を追いかけており、欧州最高の舞台に辿り着くのは難しい状況にある。

 いずれにせよ、「こんなプレーをしていたらヨーロッパの話なんてすべきではない」とのヒュルツェラー監督の言葉がすべてだろう。3戦未勝利という現在のパフォーマンスから考えると、残念ながらブライトンの来季CL出場は叶いそうにない。

 そしてスポーツサイトのジ・アスレティックは、「ブライトンの来季CL出場は難しくなった。ミトマが欧州の舞台を求めて新天地に移る動きが本格化する可能性がある」と14日に伝えた。同サイトのアンディ・ネイラー記者は「欧州カップ戦への出場は、ミトマの獲得を希望するクラブにとって魅力的な誘い言葉となる。三笘の去就は、夏の移籍市場で大きな話題になるだろう」と続けた。

 CL出場を「夢」と語る三笘の今後を考えても、レスター戦は分岐点になるかもしれない。

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