- #1
- #2
マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
ソフトバンクの異変…まさかの防御率“12球団最下位”の衝撃「彼くらいしかいないんじゃないですか…」関係者がこぼした「救世主候補」とは?
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byJIJI PRESS
posted2025/04/11 11:00

シーズン序盤とはいえまさかの下位に沈んでいる昨季王者のソフトバンク。大きな課題となっているのが投手陣なのだが…
チーム打率はリーグ2位。昨季、リーグ首位打者の近藤健介(外野手)が椎間板ヘルニア手術で前半戦絶望といわれている中で、そういう時こそ、「アンダースタディ」が必ず現れて相応の成績を挙げ、レギュラー不在の欠乏感を感じさせなかったソフトバンク野手陣。
今季も4年目の正木智也外野手がクリーンアップの一角を占め、打率.306、2本塁打と健闘するなど、野手陣の層の厚さを立証しながら、「ライバルの故障は出世のきっかけ」と、プロ球界のサバイバルの厳しさをも物語る。
家族で町中華を営んでいる一家に例えれば、メインで鍋を振っていた長男が急病でダウン。すわ、お店のピンチとみんなが色めき立ったところで、
ADVERTISEMENT
「ここはオレにまかせろ!」
それまで、下働きだった次男が立ち上がる。実は、毎晩閉店後、彼は人知れず、その「腕」を磨いており、厨房の破綻はなにごともなかったように回避された。
そんな頼もしさが、ソフトバンクのバットマンたちには間違いなく備わっている。
チーム防御率…まさかの「12球団最下位」
一方で、問題は投手陣だ。
ここまで、1試合当たりの失点4.80はリーグワースト、チーム防御率4.50に至っては12球団ワースト。これでは、リーグ2位の得点力(1試合当たり4.5)の打線が奮闘しても、「追撃力」はなかなか生じてこない。昨季ペナントレース優勝の勢いを取り戻すには、投手陣に「救世主」が欲しい。
もちろん上がり目はある。そう、他球団の関係者が「なんで使わないんですかね?」と不思議がる“逸材”がいるのだ。
<次回へつづく>
