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ソフトバンク異変「ホークスに足りない生え抜き…」「いまのチーム力には弱さを感じる」ホークスOBが語る、“ソフトバンクの決定的弱点”
posted2025/04/10 11:26

まさかの開幕3連敗スタートとなったソフトバンク
text by

沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph by
JIJI PRESS
3月28日から開幕したプロ野球。開幕から10日間ほど経った今シーズンの現状をNHK解説者の武田一浩氏(元日本ハム、ダイエー、中日、巨人)に解説してもらった。【全2回のパ・リーグ編/セ・リーグ編も公開中】
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「ソフトバンクの決定的弱点」
パ・リーグはオリックスが開幕から7勝3敗(4月9日時点)と好調を見せるが、昨年のリーグ覇者のソフトバンクが4勝6敗(同)と苦しんでいる。
「ホークスは去年のポストシーズンから、やはり危なっかしい。本当に強い時のホークスと比べると、いまのチーム力には弱さを感じる。特に今は有原航平とリバン・モイネロが左右のエースと言われるけど、絶対的なエースという印象はないでしょう。エースは、こいつなら連敗を絶対に止めてくれるという安心感をチームに与えられる人。そしてそれは、不思議なことに生え抜き投手じゃないとダメなんです。昔は斉藤和巳がいたけど、今の生え抜き投手といえば東浜巨しかいないでしょう。昔、巨人がかなり補強しても勝てなかったのは、同じように生え抜きがいなかったという要因も大きいんじゃないかと思う」
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ソフトバンクは主力野手にもケガ人を抱え、厳しい船出だ。
「栗原陵矢が出遅れていて、近藤健介が腰の手術で長期離脱。打率2割7分前後の打者が2人抜けるのは結構デカい。そのぶん柳田悠岐や山川穂高が頑張るんだろうけど、相手からすれば2人をマークするのと、4人をマークするのとではプレッシャーのかかり方が違う(※柳田も右ハムストリングスの張りで、8日のオリックス戦を欠場)」
「川崎球場なんて観客が10人に感じたよ」
逆に現在2位の日本ハムへの武田氏の評価は高い。ちなみに武田氏は、開幕前の順位予想で日本ハムを1位にしている。