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「藤井聡太七冠“あけおめイラスト”を描きつつ…」「藤井将棋を連破の“羽生世代”、初の女性棋士まであと1勝!」観る将マンガ家が大興奮 

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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photograph byNanae Suzuki/Junsei Chida

posted2025/01/01 11:01

「藤井聡太七冠“あけおめイラスト”を描きつつ…」「藤井将棋を連破の“羽生世代”、初の女性棋士まであと1勝!」観る将マンガ家が大興奮<Number Web> photograph by Nanae Suzuki/Junsei Chida

12月の将棋ハイライト。イラストは関連記事などからご覧になれます!

 1月12日に開幕する王将戦では永瀬九段、そして2月2日に開幕する棋王戦ではタイトル戦初登場となる増田康宏八段がそれぞれ“七冠崩し”に挑みます。永瀬九段と増田八段は“AMEBAトーナメントの名相棒”として知られる中で、どんな対局をそれぞれ見せてくれるのでしょうか。

 2024年はドジャース大谷翔平選手が話題となった1年でしたが――将棋界では将棋と麻雀の「二刀流」こと鈴木大介九段も、プロ通算600勝を達成しました。

 担当編集さんは2024年に鈴木九段のインタビュー取材に同行したそうで、こう言っていました。

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「〈勝負勘は、将棋で培った部分もあると思います。相手が日和っているときに一歩前に出ることであったり、とにかく先手先手で打っていく姿勢であったり……〉とおっしゃっていました。将棋と麻雀、一見まったく違う競技ではありますが、勝負に挑む姿勢という意味で相乗効果があるのかも、と思いました。鈴木九段の幅広い活躍、今後も楽しみですね」

3)西山女流三冠、順位戦…2025年も物語はつづく

 昨年末の将棋界も、様々な出来事がありました。まずは12月23日、48年間にわたって対局の舞台となった将棋会館で、第38期竜王戦ランキング戦など、最後の公式戦が計9局が開催されました。対局後には佐々木勇気八段や中村八段などが壁に寄せ書きを記すなど、多くの棋士が想いを馳せて、新・将棋会館への戦いへと向かうことになります。

 その一方で、年が明けてからしっかりと注目したいのは西山女流三冠と、順位戦A級です。棋士編入試験に挑んでいる西山朋佳女流三冠は、17日の第4局で宮嶋健太四段相手に勝利し、2勝2敗。「初の女性棋士」誕生へとリーチをかけました。迎える大一番の相手は1月22日、関西将棋会館での柵木幹太四段です。

 藤井名人への挑戦権を懸けた順位戦最高峰のA級は、今期も大混戦となっています。

〈順位戦A級:12月31日時点の成績〉
4勝2敗:永瀬九段、佐藤天彦九段、佐々木八段、増田八段
3勝3敗:渡辺九段、中村八段、千田翔太八段
2勝4敗:豊島九段、菅井八段
1勝5敗:稲葉陽八段

 トップに4人が並び、3敗の3人を含めれば残り3局を終えて誰が頂点に立つのか……全く予想がつきません。その中で渡辺九段は千田八段戦でひざの痛みを訴え、敗戦となった後に手術を決断。自身のSNSでは1日ごとのリハビリ記録を残しています。リアルタイムで棋士としての復帰プロセスを記す姿に、プロフェッショナルとして感銘を受けるばかりです。

 A級に所属する中村八段は、前述した2024年の将棋界を振り返る記事にて、藤井七冠の強さに触れつつ〈強さを発揮するからこそ各棋士も新たな引き出しを作りながらレベルアップを果たし、それぞれの物語性にもつながっているのでしょう〉と記されていました。そんな棋士みなさんの物語を2025年も――僕ら観る将夫婦はしっかりと見守って、熱く応援していきたいです。〈構成/茂野聡士〉

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