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「藤井聡太七冠“あけおめイラスト”を描きつつ…」「藤井将棋を連破の“羽生世代”、初の女性棋士まであと1勝!」観る将マンガ家が大興奮
posted2025/01/01 11:01
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by
Nanae Suzuki/Junsei Chida
1)藤井聡太七冠防衛ロードが改めてすごい
元日なのでイラストでは“あけましておめでとうございます”のお正月モードとなっていただきましたが(笑)、藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖と合わせて七冠)が第37期竜王戦、佐々木勇気八段の挑戦を4勝2敗で退けて4連覇を達成しました!
NumberWebにて、中村太地八段が決着局となった第6局について詳細に解説してくださっていますが――佐々木八段が非常に深い研究によって、少しずつリードを取っていた展開となっていたようです。しかしその形勢を1日目の午後に入れ替える一手を藤井竜王が導き出し、勝利をものにしました。
〈2024年:藤井竜王名人の八大タイトル戦成績〉※段位は当時
王将戦(vs菅井竜也八段)4勝0敗で防衛
棋王戦(vs伊藤匠七段)3勝0敗1持将棋で防衛
名人戦(vs豊島将之九段)4勝1敗で防衛
叡王戦(vs伊藤匠七段)2勝3敗で失冠
棋聖戦(vs山崎隆之八段)3勝0敗で防衛
王位戦(vs渡辺明九段)4勝1敗で防衛
王座戦(vs永瀬拓矢九段)3勝0敗で防衛
竜王戦(vs佐々木勇気八段)4勝2敗で防衛
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計8つのタイトル戦を7人の棋士と戦い、叡王戦以外は防衛に成功。加えてフルセットにすら持ち込まれていない……全35局で27勝7敗1持将棋、持将棋を除く勝率にすると「.794」…す、すごすぎる。こういった記録を振り返るだけでも、あらためて藤井竜王名人の力に驚かされるばかりです。七冠を堅持した状況で、果たして叡王と八冠再挑戦となるのか――2025年はそんな注目点も生まれるのかもしれません。
2)藤井七冠を連破…丸山九段や二刀流・鈴木九段にも感服
そんな絶対的な藤井七冠に対して、各棋士も手をこまねいているだけではありません。
その中で12月に最も輝いた棋士は――丸山忠久九段です。50歳以上が対象となる「達人戦」で錚々たる棋士を相手に優勝したのに続き、テレビ棋戦の「銀河戦」では、なんと2年連続で藤井七冠を決勝で撃破して連覇を達成! いわゆる「羽生世代」の名棋士の1人がいまだトップクラスの力を持つことを示しました。
20代~30代の藤井七冠と年齢が近い棋士も、刃を研いでいます。