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「アスリートってタバコを吸わないから…」野人・岡野雅行と北京の銀メダリスト塚原直貴が語る、ストレスとの向き合い方
text by
福田剛Tsuyoshi Fukuda
photograph byShiro Miyake
posted2024/11/21 11:00
煙をゆっくりと吐くときに気分が落ち着く
塚原 今は長野に住んでいて基本的に車で移動をするので、そのタイミングで吸うことが多いですね。車の中で考える時間も多いので、NICOLESS VAPEを吸いながら、反省したり、頭の中を整理している感じです。これまではガムを噛んで気分転換をしていたんですけど、NICOLESS VAPEの方がはるかにリフレッシュできますね。煙をゆっくりと吐くときにゆったりとした時間が流れる。あの時間というか間で気分が落ち着く気がします。
岡野 煙を吐いているあの時間がいいよね。ガイナーレ鳥取のGMをしているので、スポンサー営業に行く機会がよくあるんですけど、相手の社長さんに会う前は何日も前から言うことを必死に考えて、当日は懸命に説明をするわけです。すごく緊張もするし、ストレスにもなるんですけど、そこでいい反応が返ってきたら帰りにコーヒーを飲みながら、NICOLESS VAPEをくゆらせる。あの瞬間が最高に気持ちいい。
塚原 僕はメンソールの刺激が強い「フリーズブラック」がお気に入りですけど、ほかにも「ゴールドレモン」「レッドミックスベリー」「ホワイトグレープ」「グリーンアップル」とフレーバーが5種類もあって、その日の気分に合わせて選べるのもいいですよね。
岡野 アスリートってタバコを吸わないから、塚原くんみたいに引退後にストレスの発散方法が分からない人って意外と多い。だからどんどんNICOLESS VAPEを勧めようと思っています。ちょっとした時間で気分転換をするにはこれが一番だと思います。唯一の欠点は、電子たばことの違いを分かってない人が多いので、まだまだ吸える場所が限られているところ。一般の人にも認知が広がって、NICOLESS VAPEだったら吸っていいですよという場所が増えるとうれしいですね。
塚原 ちょっと前のノンアルコールビールみたいな感じですよね。認知が広がったことで車を運転してレストランに来た人がノンアルコールビールを飲んでいるのを見ても驚くことはなくなりましたよね。認知が広がってNICOLESS VAPEが吸える場所が増えるだけではなく、ストレス解消のアイテムとして一般の方にも広がってほしいです。
――NICOLESS VAPEがお二人のストレス解消に役立っていることがよく分かりました。最後に今後の目標を教えてください。
塚原 かけっこ教室では毎回子どもたちの成長に驚かされています。僕は世界大会で活躍したいとかメダルを獲りたいと思って選手になったわけではなく、好きなことをやってきた結果今があるので、子どもたちにも陸上競技に限らず好きなこと、やりたいことを見つけてもらえるように、かけっこ教室がそのきっかけになってほしいですし、そうなるようにこれからも続けていきたいですね。コーチとしては、今担当している選手の中から、世界の舞台で十二分に活躍できるようなポテンシャル、パフォーマンスを出せる選手を育成したいです。
岡野 ガイナーレをJ2に昇格させたいという思いは常に持っています。それ以外では埋もれている子を発掘じゃないですけど、見つけてあげたいですよね。僕みたいにまったく無名な選手でも日本代表になれた。今はプロになるために何歳までにこのチームに入ってとルートが決まっていて、なんだか受験勉強みたいになってしまっている。そのルートから外れていても、この子のプレーが見たいと思えるような強烈な武器を持った選手をプロの世界に引き上げることができたらいいですね。それで60歳になったら全部仕事を辞めて、スナック経営をする。それが夢ですね(笑)。
岡野 雅行(左)
1972年、神奈川県生まれ。日本人選手トップクラスのスピードを武器にフォワードとして活躍し、'96年にはJリーグベストイレブンを受賞。日本代表としても活躍し、フランスW杯出場をかけたプレーオフでは自らのゴールで日本を初めてW杯出場に導く。その後、ヴィッセル神戸、香港リーグ・TSWペガサスなどを経て、2009年JFL(当時)のガイナーレ鳥取と契約。J2昇格に貢献した。'13年シーズン終了後、現役引退と同時にガイナーレ鳥取のGMに就任。現在はクラブ強化に尽力している。
塚原 直貴(右)
1985年、長野県生まれ。東海大学第三高等学校(現・東海大学付属諏訪高)では3年時にインターハイ100m、200mの2冠。東海大学を経て、2008年富士通陸上競技部に入部。同年には北京オリンピックに出場。男子4×100mリレーの第一走者として日本男子トラック史上初となるメダル獲得に大きく貢献した。100m10秒09、200m20秒35のベスト記録を持つ。2016年シーズンで現役を引退。現在はスポーツチームのスプリントコーチや、イベントへの参加、講演に陸上競技の解説など、多岐にわたり活躍中。