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バドミントン協会“相次ぐエントリーミス”のナゼ…じつは削減されていた“5億円の予算”、五十嵐有紗「何回も言っている」声明に滲んだ危惧
posted2024/10/04 17:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
JIJI PRESS
10月1日、日本バドミントン協会は記者会見を行い、10月に開催される国際大会に出場を予定していた男子シングルスの斎藤駿、男子ダブルスの目崎駿太郎、藤沢佳史組のエントリー手続きでミスがあったことを発表した。結果、3選手は出場できないことになった。
エントリー等のミスにより選手が出場できなかった事例は今回に限らず、近年、相次いで起きている。
2022年8月のジャパン・オープンでは、混合ダブルスの緑川大輝、斎藤夏組をエントリーする際、斎藤の登録を姉の栞と間違えて登録し、緑川と斎藤は出場できなかった。
2023年7月、カナダ・オープンに出場予定だった女子シングルスの大堀彩は、入国申請における提出書類の協会側のミスで欠場。
2024年9月には女子ダブルスの五十嵐(旧姓・東野)有紗、桜本絢子組の所属先から依頼のあったデンマーク・オープン出場の手続きにミスがあり、出場できなかった。
五十嵐の嘆き「何回も言ってきているけれど…」
五十嵐はそれを聞いたのが出場していた全日本社会人選手権の期間中であったことを明かした上でこう語っている。
「怒りとかいろいろあった中での試合で難しい部分もありました。(パリ五輪)レース中にそういうことがあったので、今後こういうことがないように、と何回も言ってきているけれど、もう起こらないようにしてほしいと思います」
率直な思いの中に、協会への危惧もにじんでいたが、再び過失が起こったことになる。