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「中日ドラ1投手、パ・リーグ球団“指名ゼロ”は予想外だった」「彼は腰のケガがあるからね…」NHK解説者が本音で語る、ドラフト評価《セ・リーグ編》
posted2024/11/14 17:03
text by
沼澤典史Norifumi Numazawa
photograph by
JIJI PRESS
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「なぜパ球団は金丸を指名しなかった?」
今年のドラフトの目玉は関西大学の金丸夢斗だった。金丸は4球団の競合の末、中日が交渉権を獲得。関西学生野球で通算20勝3敗、72イニング連続自責点0も記録した大学ナンバーワン左腕である。
「意外だったのは金丸をパ・リーグの球団がどこも指名しなかったところ。やっぱり、腰の怪我を敬遠したんだろうね。その影響で若干スピードは落ちているけど、大学の成績を見たらすごいし、今年春の侍ジャパンで見たときは衝撃的だった。去年西武に1位指名された、同じサウスポーの武内夏暉より真っ直ぐがいいと思ったよ。あのときの球には、プロの打者でも打つのは大変だろうなっていうキレとスピードがあったけど、それが腰の治療を経てどこまで戻るかだね」
中日は今季最下位に終わり、立浪和義監督が辞任。新監督として井上一樹が就任したばかりだ。新生ドラゴンズに、武田氏も期待をよせる。
「とにかく、ドラゴンズは打たないと勝てない。金丸も含めて投手陣はいいので、野手が奮起するしかない。打って勝たせてもらえたら、ピッチャーもさらに成長していきますからね。一樹に期待したいです」
「オレは慎之助とバッテリーを組んでいたから…」
その金丸を抽選で外したのは、巨人、阪神、DeNA。巨人は1位で、高校トップクラスのショートとして名高い石塚裕惺(花咲徳栄高)を獲得した。
「坂本2世みたいなのを狙っているのかな。まだ、未知数ではあるけど、巨人は高卒ルーキーの育成がうまいから、いい選手になるかもね。坂本勇人、岡本和真、浅野翔吾も高卒でしょ。石塚は即戦力ではないだろうけど、徐々に試合には出させてもらえるんじゃないかな。彼は守備もいいから、早めに試合に出して、経験を積ませるんだと思うよ」