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「刺激的な」久保建英や伊東純也ら以上に「最も驚かされた」のは…「EURO4強でも不思議ではない」トルコ記者の“リップサービスなし森保J評”

posted2023/09/20 11:04

 
「刺激的な」久保建英や伊東純也ら以上に「最も驚かされた」のは…「EURO4強でも不思議ではない」トルコ記者の“リップサービスなし森保J評”<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

トルコ人記者も舌を巻いた久保建英の安定したプレーぶり。しかしそれ以上に衝撃を受けた選手とは誰?

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カーン・バヤズツ

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Daisuke Nakashima

 森保一監督率いる日本代表は、9月シリーズのドイツ戦、トルコ戦でいずれも4ゴールを挙げての快勝を飾った。この結果をそれぞれの対戦相手国の記者はどう感じたのか?(翻訳:井川洋一。全2回の2回目/ドイツ人記者編も)

 3日前にドイツが日本に大敗する様を観ていたから、トルコも苦しむだろうと予想していた。

 日本がドイツから白星を挙げること自体は、もはやサプライズと言う必要もないはずだが、W杯を4度制している欧州随一の列強国がホームで1-4の完敗を喫するのは極めて珍しいことだ。3点差以上の敗北自体、2020年11月に行われたUEFAネーションズリーグのスペイン戦(0-6)以来だが、この時はアウェーだった。ホームでのそれは2007年10月のEURO2008予選のチェコ戦(0-3)まで遡る。

トルコ代表も“現体制の支持率”は高くない中で

 そんな歴史的な勝利を収めた日本に、私のルーツの代表(筆者はトルコ人両親のもとベルギーで生まれた)が対戦する際、期待よりも不安が募った。なにしろドイツ人指揮官シュテファン・クンツが率いるトルコは、直前のホームでのEURO2024予選でアルメニアに終盤までリードを許し、ベルトゥウ・ユルドゥルムのゴールでなんとか引き分けに持ち込んでいたのだ。

 日本戦が行われたセゲカ・アレーナにクンツ監督の更迭を望むバナーが出ていたように、トルコのメディアやファンの多くは現代表に不満を持っている。

 キックオフの笛が鳴ると、あらゆる面で日本が上回っていることがすぐにわかった。これまでの日本の特長といえば、テクニックや戦術的規律、俊敏性、ハードワーク、組織力などにあったと思う。一方、トルコの武器はなんといっても、インテンシティや獰猛性にあったはずだが、この日はそれらがもっとも発揮される中盤のバトルでも日本が優勢だった。

同僚も伊藤敦樹を見て「Jにこんないい選手がいるのか!」

 なかでも伊藤敦樹には驚かされた。

 浦和レッズに所属するセントラルMFは、これが代表初先発とは思えないほど堂々たる存在感を放ち、すべてのボールに食らいつき、奪った球は強く正確なパスで展開。そして利き足ではない左足のミドルで、あの衝撃的な先制点を奪ってみせた。

【次ページ】 久保はまるでダビド・シルバの若かりし頃

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