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「村上宗隆も復調しそう?」MVP岡本和真が二冠、近藤健介は打率.413、高橋宏斗の防御率0.00…WBC侍の交流戦成績がスゴかった

posted2023/06/24 11:01

 
「村上宗隆も復調しそう?」MVP岡本和真が二冠、近藤健介は打率.413、高橋宏斗の防御率0.00…WBC侍の交流戦成績がスゴかった<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

WBCイタリア戦、本塁打で大谷翔平と村上宗隆に祝福される岡本和真。WBC戦士が5~6月の交流戦タイミングで実力を発揮している

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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 セ・パ交流戦は、パが54勝52敗2分で2019年以来となる勝ち越しとなった。しかし勝ち越しはわずか2、2021年(セの49勝48敗11分)、2022年(セの55勝53敗)に続いて拮抗した(2020年は交流戦中止)。2015年から19年はパが大幅に勝ち越していたが、セ・パの実力差は縮まった、あるいはなくなったと言ってよいのではないか。

極めて僅差だったDeNAの初優勝

 優勝はDeNAだが、きわめて僅差の勝利だった。

〈6球団各3試合総当たりになった2015年以降の優勝チーム〉
2015年 優勝 ソフトバンク12勝6敗 率.667 
2016年 優勝 ソフトバンク13勝4敗1分 率.765 
2017年 優勝 ソフトバンク12勝6敗 率.667 
2018年 優勝 ヤクルト12勝6敗 率.667 
2019年 優勝 ソフトバンク11勝5敗2分 率.688
2020年 交流戦中止
2021年 優勝 オリックス12勝5敗1分 率.706
2022年 優勝 ヤクルト14勝4敗 率.778
2023年 優勝 DeNA 11勝7敗 率.611

 2015年以降のパ・リーグの圧勝は、主としてソフトバンクの「強さ」によるものだったことがわかる。コロナ禍以降、パワーバランスが変わったということか。

 DeNAは初優勝だが、勝率.611は現在のレギュレーションになってからは最低勝率。今年は11勝7敗で4チームが並び「(得点÷攻撃イニング)-(失点÷守備イニング)」の数値であるTQB(Total Quality Balance)で決着した。

DeNA 11勝7敗 80得点59失点 TQB 0.141
ソフトバンク 11勝7敗 86得点65失点 TQB 0.140
巨人 11勝7敗 72得点55失点 TQB 0.107
オリックス11勝7敗 66得点56失点 TQB 0.068

 DeNAとソフトバンクは得失点差は同じ21だったが、ソフトバンクは微妙な攻撃、守備イニングの差で優勝を逃した。あと1点取るか、失点が1少なければソフトバンクの優勝だった。

近藤健介が打率.413、5本塁打と完全復調

 続いて、交流戦の個人成績を見ていこう。公式サイトでは12球団をトータルで挙げているが、セの対戦相手はパ、パの対戦相手はセであり、同一リーグ同士の対戦がなく、セ・パは全く別の相手と戦っていたことになる。ここではリーグを分けて紹介したい。

〈パ・リーグ 打撃10傑〉※打撃の総合指標であるRC=Runs Create順。◎=23年WBC出場選手
近藤健介(SB)63打26安5本15点 率.413 RC21.42◎
頓宮裕真(オ)64打23安6本10点 率.359 RC18.81
岡島豪郎(楽)61打21安2本9点1盗 率.344 RC13.21
浅村栄斗(楽)63打21安3本9点 率.333 RC12.66
万波中正(日)67打22安4本6点1盗 率.328 RC12.57
マルティネス(日)49打15安3本14点 率.306 RC11.86◎
中村晃(SB)74打21安1本9点 率.284 RC11.11
加藤豪将(日)61打17安4本9点 率.279 RC10.48
辰己涼介(楽)56打16安3本6点 率.286 RC10.42
小郷裕哉(楽)61打19安2本9点1盗 率.311 RC9.70

【次ページ】 岡本、牧は打率.380台で打点も量産

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