巨人の岡本は交流戦、本塁打、打点の二冠王。交流戦MVPは当然だろう。

交流戦二冠に輝いた岡本©Hideki Sugiyama

　さらに巨人は坂本、丸とベテランが復調してきており、DeNAは牧、宮﨑と中軸の右打者が好調をキープしている。中日は現役ドラフトで移籍した細川が中軸に座って活躍。岡林も安打を量産した。打撃不振が目立った阪神では大山が気を吐いた。不振が目立っていた村上は完全とまではいかないが、復調の兆しを見せた。阪神の近本光司は交流戦の盗塁王となる7盗塁をマークした。

〈投手10傑〉
髙橋宏斗（中）3登2勝22.2回 責0率0.00 PR8.12◎
才木浩人（神）3登2勝21回 責0率0.00 PR7.52
九里亜蓮（広）3登2勝21回 責2率0.86 PR5.52
山﨑伊織（巨）3登1勝23回 責3率1.17 PR5.24
バウアー（De）3登3勝24回 責4率1.50 PR4.60
床田寛樹（広）3登2勝1敗23回 責4率1.57 PR4.24
小澤怜史（ヤ）3登2勝17回 責2率1.06 PR4.09
菊地大稀（巨）9登1勝2H 10.9回 責0率0.00 PR3.82
今永昇太（De）3登2勝24回 責5率1.88 PR3.60◎
涌井秀章（中）3登1勝1敗21回 責4率1.71 PR3.52

ロッテ戦で完封勝利するなど自責点0だった　©JIJI PRESS

　中日の髙橋、阪神の才木は、規定投球回数に達して自責点0、交流戦の防御率1位だ。広島は九里、床田と先発陣が活躍。巨人は先発の山﨑伊織、救援の菊地大稀と若い投手が活躍。エースの戸郷翔征（◎）も最多タイの3勝だった。

　優勝したDeNAは、バウアーがエースの働きで最多タイの3勝をマーク。日本野球に急速に適応しつつある。今永も好投した。不振のヤクルトでは長くくすぶっていた小澤が先発として活躍。救援では巨人の大勢（◎）、DeNAの山崎康晃が4セーブ。巨人の中川皓太が5ホールドを挙げた。

　こうしてみると、両リーグともにWBC帰りの戦士たちが、交流戦で息を吹き返しているのがわかる。ようやく春先の消耗から立ち直ったというところか。

ラスト1週間、近藤の出塁率は驚異の「.542」

【2023年6月13日～6月21日 週間成績】
〈パ・リーグ〉
オリックス6試5勝1敗0分 率.833
ソフトバンク6試5勝1敗0分 率.833
日本ハム6試4勝2敗0分 率.667
楽 天8試4勝4敗0分 率.500
ロッテ6試2勝3敗1分 率.400
西 武6試1勝5敗0分 率.167

　交流戦最終週、ペナントレースでも首位争いをしているオリックスとソフトバンクが一気に勝ち星を伸ばした。ロッテは負け越して一歩遅れをとった。

〈打撃成績5傑〉※打撃の総合指標であるRC＝Runs Create順
近藤健介（SB）19打8安2本6点 率.421 RC7.47
浅村栄斗（楽）26打9安1本2点 率.346 RC6.37
岡島豪郎（楽）31打10安2本7点 率.323 RC6.35
頓宮裕真（オ）23打7安3本5点 率.304 RC5.85
今宮健太（SB）26打9安1本7点 率.346 RC5.36

　交流戦の打撃上位にランクされている選手の多くは、最終週で数字を上げていることがわかる。近藤は打率.421に加え6試合で5四球、出塁率は.542だった。本塁打はオリックス頓宮の3、打点は楽天、岡島とソフトバンク今宮、日本ハム、マルティネスの7、盗塁は日本ハム江越大賀が3で最多だった。

〈投手成績5傑〉※リーグ防御率に基づくPR＝Pitching Run順
山本由伸（オ）1登1勝 8回 責0率0.00 PR3.02
北山亘基（日）1登1勝 6.2回 責0率0.00 PR2.52
宮城大弥（オ）1登1勝 6回 責0率0.00 PR2.27
上沢直之（日）1登1勝 8回 責1率1.13 PR2.02
スチュワート・ジュニア（SB）1登 5.1回 責0率0.00 PR2.01

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