WBCで大活躍し、移籍先のソフトバンクで始動した近藤は、交流戦前まで打率.234と珍しく不振に陥っていたが、交流戦首位打者と完全に息を吹き返し、現時点で打率.285、リーグ3位に進出した。

交流戦の打率4割台の近藤　©JIJI PRESS

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　オリックスの頓宮はこれまでも中軸候補として期待されていたが、ようやく結果を出し、西武から移籍した森友哉とともに吉田正尚の穴を埋めた。下位に低迷する楽天にとって岡島、浅村、辰己、小郷の活躍は頼もしい。日本ハムは昨年まで「三振かホームランか」だった万波の成長に加え、中日から移籍したマルティネス、MLB帰りの新人加藤と新戦力が活躍した。パ・リーグの最多盗塁は、ロッテの岡大海の4だった。

〈投手10傑〉※リーグ防御率に基づくPR＝Pitching Run順
山本由伸（オ）3登3勝 24回 責1率0.38 PR7.81◎
上沢直之（日）3登2勝1敗 24回 責4率1.50 PR4.81
山岡泰輔（オ）3登 17.1回 責2率1.04 PR4.36
有原航平（SB）2登1勝 12.2回 責1率0.71 PR3.65
平良海馬（西）3登1勝1敗 21回 責4率1.71 PR3.71
山﨑颯一郎（オ）9登3S 2H 9回 責0率0.00 PR3.30◎
本田圭佑（西）2登 8回 責0率0.00 PR2.94
渡辺翔太（楽）7登2勝2H 8回 責0率0.00 PR2.94
武田翔太（SB）6登1勝1H 7.2回 責0率0.00 PR2.81
モイネロ（SB）8登1勝3S 2H 7.2回 責0率0.00PR2.81◎

交流戦で「日本のエース」たる力を見せた山本由伸　©JIJI PRESS

　昨年、圧倒的な成績でMVP、沢村賞を受賞したオリックスの山本、今年は交流戦開幕までここ数年より少し見劣りする成績だったが、交流戦では3試合24回を投げて自責点1、最多タイの3勝と完全に復活した。オリの先発は山岡も好投。救援の山﨑は試合数の半分に登板し無失点。日本ハムの上沢も3試合24回を投げて1.50の好成績だった。

　ソフトバンクはMLBから復帰して長く調整中だった有原が交流戦で初登板し好投。武田翔太も久々に活躍。救援のモイネロは8試合無失点だった。パ・リーグの救援では楽天の松井裕樹（◎）が7セーブ、ロッテのペルドモが6ホールドだった。

岡本、牧は打率.380台で打点も量産

〈セ・リーグ 打撃10傑〉
岡本和真（巨）60打23安8本19点 率.383 RC22.67◎
牧秀悟（De）71打27安2本13点1盗 率.380 RC16.35◎
坂本勇人（巨）72打22安4本10点 率.306 RC14.25
細川成也（中）65打18安4本15点 率.277 RC13.14
岡林勇希（中）72打24安1本5点3盗 率.333 RC12.92
大山悠輔（神）61打15安2本10点1盗 率.246 RC12.43
丸佳浩（巨）64打18安5本9点1盗 率.281.25 RC12.17
村上宗隆（ヤ）61打17安2本7点 率.279 RC11.85◎
宮﨑敏郎（De）55打19安4本15点 率.346 RC11.71
坂倉将吾（広）47打16安1本4点 率.341 RC11.58

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