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「自主練の鬼が指定校推薦」「選手権後にセンター受験→国立大合格」高校サッカー優勝校に見る文武両道「部活と勉強はお互いを…」 

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間淳

間淳Jun Aida

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2023/03/06 11:20

「自主練の鬼が指定校推薦」「選手権後にセンター受験→国立大合格」高校サッカー優勝校に見る文武両道「部活と勉強はお互いを…」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

第101回の全国高校サッカー選手権を制した岡山学芸館。監督などに現地取材して日本一までのプロセスを聞いた

 2008年度は1113人の生徒に対して岡山県外の生徒は62人と、わずか5.6%だった。だが、サッカー部が初めてインターハイに出場した翌年の2013年度は16.3%まで上がった。今年度は1397人の生徒のうち、338人が県外生で24.2%を占めている。部活も勉強も結果を残す生徒が増えたことで、入学希望者が全国から集まっているのだ。市本秀雄教頭は「サッカー部をはじめとする部活動の活躍で、『どうしても岡山学芸館に行きたい』と選んでくれる生徒が増えました。部活と勉強はお互いを補完し合って前に進む両輪の役割と考えています」と語った。

「注目度が高くなった分、今まで以上に緊張感を」

 サッカー部の全国制覇で岡山学芸館の知名度は上がり、新年度以降さらに入学希望者が増えると予想される。他の部活に励む生徒へのモチベーションにつながり、文武両道の好循環が加速するだろう。高原監督は日本一効果の大きさを実感し、さらなる高みを目指している。

「普段はサッカーを見ない方々からも声をかけられるようになりました。注目度が高くなった分、問題を起こせば評判は一気に落ちます。今まで以上に緊張感や責任感を持ちながら、行動していかなければいけないと強く思っています」

 少子化によって学校運営に苦労する私立高校は少なくない。だが、時代は変わっても、生徒が部活や勉強を通じて成長したい向上心は不変。その思いを実現できる環境が整っていれば、志の高い生徒は自然と集まってくる。高原監督が指揮するサッカー部15年間の軌跡が証明している。

(#1、#2からつづく)

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「妻、子ども3人に誇らしく思ってもらえるように」“サッカー未経験部員が空き地で練習”から15年で日本一…岡山学芸館監督が語る秘話

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