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“ガリガリで引きこもり”でも金星連発…スターダムのヒール“鹿島沙希だけの個性”「プロレスは、ギャンブルだから面白い」《特別グラビア》
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![橋本宗洋](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/e/-/img_3e695eddb40b312a8b8e4e58a09cfcd013505.jpg)
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byShigeki Yamamoto
posted2022/12/29 11:03
![“ガリガリで引きこもり”でも金星連発…スターダムのヒール“鹿島沙希だけの個性”「プロレスは、ギャンブルだから面白い」《特別グラビア》<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/b/b/700/img_bb4462bc0ec93d2c4fa0a669863fa9a0244927.jpg)
必殺技「起死回生」を武器に、今年はリーグ戦の活躍でも話題を集めた鹿島沙希
「やりたくないですよ、朱里。とにかく怖い。去年、自分から名乗り出てシングルやった時に後悔しました。あの時に戻れるなら、自分を殴ってでも止める(笑)。朱里とやるとサンドバッグにされますから。関わっちゃダメです(笑)。背中を蹴られてるのにみぞおちにダメージがきて呼吸困難になるんですよ。試合後は1週間くらい背骨が痛いし。チャンピオンがリーグ戦で負けた相手に借りを返していくみたいな風潮を作ったヤツ、誰なんだよ……」
自分のプロレスは「ギャンブルだから、面白い」
いつかシングルのベルトを巻いて地元に凱旋したいという夢はずっとある。一方で、朱里が相手でなくともシングル王座挑戦に積極的ではない自分もいるという。
「ベルト狙っていくぞってなると、思うようにいかなくて空回りしちゃって、勝てないんですよね。意外な時に勝つけどここぞという時に勝てないのが鹿島沙希。そこは分かってるんです(笑)。
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安定して力を発揮して勝てたら一番いいんでしょうけど、自分のプロレスはギャンブル性が高いんですよね。絶対負けると思われてた試合に勝つし、絶対勝てるだろうって相手に負けることもある。自分だって朱里に勝てると思ってなかったし。そこは自分ではコントロールできなくて。まあ、安定するよりギャンブル性が高いほうが面白いんじゃないかなって。ギャンブルだから、私が勝つと“おぉーっ!”ていう歓声が起きる。あれが気持ちいいんですよ。あと相手の唖然とした顔(笑)」
「自分の試合も他の選手の試合もめちゃくちゃ見る」
もちろん、それは単なる一か八かの博打ではない。曰く「いや、勝ちたいという気持ちはあるんです。負けず嫌いだし」。
家ではひたすらゲーム。勝つまで寝ないでやるし、ほしいアイテムがあったら「出るまで課金しますね」。きっとプロレスに関してもそうなのだろう。
「プロレスの場合はひたすら動画を見て相手の動きや技の入り方を研究します。自分の試合も他の選手の試合もメチャクチャ映像見ますよ。相手の動きを見て“この技の途中で起死回生に入れるな”、“ここで切り返せる”とか。でも試合でやろうとすると、体力がなくてできない(笑)。結果、いつも通りボコられてからの起死回生になっちゃいますね」