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「ショウヘイによって二刀流の扉は開かれた」大谷翔平が昨季オールスター中に漏らしていた本音「日本時代はね…もう、否定的な意見ばかりだった」 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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photograph byGetty Images

posted2022/07/13 17:00

「ショウヘイによって二刀流の扉は開かれた」大谷翔平が昨季オールスター中に漏らしていた本音「日本時代はね…もう、否定的な意見ばかりだった」<Number Web> photograph by Getty Images

昨季のオールスターでは先発登板を果たした大谷。アメリカの”二刀流”選手からの絶賛の声に本人は…

大谷が少し表情を崩して語った言葉

 メジャー移籍後も、少年時代と同じように、「打って、投げて、走って」いる大谷からすれば、「二刀流」でプレーし続ける責任感を背負っているつもりはないのかもしれない。ただ、フリーマンの言葉を耳にすると、少しだけ表情を崩してこう語った。

「まあ、日本時代はね……。もう、否定的な意見ばかりだったので。そういう選手にそうやって言ってもらえるということ自体、すごくありがたいですし、励みになるんじゃないかなと思います」

 これまで、幾度となく逆風も感じた。それでも自らの本能に抗うことなく、マウンドへ向かい、打席に立ち続けてきた。そうして二刀流の扉を切り開いた大谷が今、投打両面で比較される相手は、ベーブ・ルースだ。通算94勝、714本塁打を記録した1世紀前のレジェンドに対しては少し畏れ多くとも、実感がわくはずもない。

「現役の時代を見ているわけではないので。野球をやっていれば知らない人はいないくらい素晴らしい選手。比較してもらえるだけで光栄なことですし、どうなるかまだまだ全然分からないですけど、自分の力を最大限発揮できるようにこれからも頑張りたいと思います」

 やり遂げていることの偉大さを実感しているのか、それとも超越しているのか。

 まだ27歳。

「野球の神様」と言われるルースに匹敵するような功績を残した時、大谷は何と呼ばれるのだろうか。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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