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「ショウヘイによって二刀流の扉は開かれた」大谷翔平が昨季オールスター中に漏らしていた本音「日本時代はね…もう、否定的な意見ばかりだった」
posted2022/07/13 17:00
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
「ミッドサマー・クラシック(真夏の祭典)」と呼ばれる今季のオールスターは、間違いなく、エンゼルス大谷翔平の「SHO-TIME」だった。ファン投票のDH部門で選出されただけでなく、選手間投票では先発投手部門5枠の中の1人として選ばれ、メジャー史上初めて「二刀流」としての出場が実現した。7月12日には日本人として初めてホームランダービーに挑み、13日のオールスターマッチでは特別ルールが適用され、「1番DH」としてスタメンに名前を連ねながら、先発投手として登板した。
大谷が明かした疲労の原因
「やっぱりありがたいですね。ルール自体を変えてもらって、2打席立たせてもらって、そういう柔軟性とか、なかなか伝統あるこういう場所では難しいと思うんですけど、すごく感謝しています」
投手として投げ終わった後も、DHとして出場し続けたこと自体が異例だった。打者としては2打数ノーヒットに終わったが、投手としては1回無安打無失点。出場投手中、最速となる時速100.2マイル(約161.2km)をマークし、2019年の田中将大(ヤンキース)以来、日本人として2人目の勝利投手となった。
「球場入りから、試合から、ホームランダービーもそうですし……。本当に野球が好きな人たちがこれだけ集まってくれて。すごくいい雰囲気だったなと思います」
標高約1600mの「マイルハイ」に位置し、平地より酸素が薄いことで知られるクアーズフィールドでの祭典。フル稼働の多忙な2日間を終え、疲労の要因を「呼吸ですかね」と言って笑う大谷の表情には、公式戦とは異なる充実感が滲んでいた。
少なくとも二刀流への扉は開かれた
大谷が「二刀流選手」であることはメジャー初年度から広く知られていた。その一方、過去3年間は故障の影響で、投打両面で同時に活躍する期間が短かったこともあり、本当の意味での認知度は限られていた。