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東京五輪代表の三笘薫が急浮上! 森保ジャパンの“当落線上にいる選手”は…?「カタールW杯の23人」を予想してみた
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byGetty Images
posted2022/03/29 11:05
崖っぷちからカタールW杯出場を決めたサッカー日本代表、森保ジャパン。ここからは「最終メンバーの23人」を決めるポジション争いが始まる
FWは、Jリーグで得点王、あるいはトップスコアラー争いをした旬な選手を起用する手もあるので、森保監督はギリギリまで見極めていくのではないだろうか。
右ウイングは伊東が主力で、同じくスピードタイプでトップも兼ねる浅野拓磨、PSVで右ウイングを任されている堂安律が有力だが、ともにチームでの今後の活躍次第になる。未招集組では奥川雅也がブンデスリーガ・ビーレフェルトで得点を重ねており、代表で見てみたい選手だ。久保建英はチームで結果を残せておらず、代表ではトップ下では輝けるが、サイドになってゴールから遠い場所になると怖さが半減する。守備をはじめ、森保監督が求めるものを今後、サイドで見せられるかどうか。違いだけではなく、融合、そしてチームでの結果も見せていかなければならないだろう。
ジョーカー的な存在となった三笘薫
左ウイングは、南野が軸だが、このポジションは面白い選手が多い。
三笘薫は、オーストラリア戦で見せたように一人でドリブルで打開し、点が取れるジョーカー的な存在として非常に魅力的だ。仲川輝人はF・マリノス優勝時、得点王になったフォームを徐々に取り戻してきている。あの時は、「誰も止められない」とGK西川周作がうなるほどの凄みを見せた。あの仲川を再現できれば、当然、メンバー争いに顔を出してくる。中島翔哉は現代表スタート時、主力だったが成長した姿を見せることができればチャンスが与えられるのではないか。鎌田大地は昨年フランクフルトで調子を落とし、代表での序列も落ちた。ただ最近、調子を上げてきており、どこまで巻き返せるか。
FW(7)
◎大迫勇也、◎伊東純也、◎南野拓実
○三笘薫、〇浅野拓磨
△前田大然、△古橋亨梧、△上田綺世、△鈴木優磨、△鎌田大地、△奥川雅也、△堂安律、△原口元気、△久保建英、△林大地、△仲川輝人
9月にはほぼ「W杯の23名」が確定するか
11月にカタールW杯が開催されることから逆算すると、9月にはほぼメンバーが確定するだろう。当落線上にある選手は、これからアピールしていくことが求められるが、同時に、ここには名前がなかった選手が突然、急浮上してくる可能性もある。むしろ、そういう選手に期待したいところもあるが、森保監督がそういう選手を評価し、招集するかどうか……。
とにかく夏まではW杯メンバー23名の内、残された少数枠を巡って厳しい競争がつづくことになる。