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「自分のスタイルに合わないものは絶対に選ばない」田村優が惹かれた、トライトンの“独創的な世界観”

posted2026/03/06 17:00

 
「自分のスタイルに合わないものは絶対に選ばない」田村優が惹かれた、トライトンの“独創的な世界観”<Number Web> photograph by Shiro Miyake

text by

福田剛

福田剛Tsuyoshi Fukuda

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Shiro Miyake

本格ピックアップトラックとして高い人気を誇る三菱自動車・トライトン。ラリーの世界で磨きあげたタフな走りと唯一無二のデザインという独自の世界観を持つこのクルマを、ラグビー日本代表の司令塔として、2019年の日本大会でベスト8に導いた田村優が試乗。東京では珍しい雪の積もる悪コンディションの中、田村が感じたトライトンの魅力。そして「次の挑戦」への想いを語った。

 見渡す限り一面の銀世界。東京には珍しく雪が降り積もったこの日、幹線道路を離れたフィールドの雪はゆうに10cmを超えていた。そんな悪コンディションでも、軽快に雪原を駆けるトライトン。ハンドルを握る田村優の顔には笑みが浮かんでいた。

「乗る前は少し怖かったんですけど、走り出したら安定感がありました。しっかり地面をグリップしている感じというか。これほど積もった雪の上を走っているのに、揺れもあまり感じないし、すごく楽しかったです」

 ラグビー選手にとって冬は、シーズン真っ只中。しかも、沖縄にルーツを持つ田村はスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツと無縁の生活を送ってきたこともあり、これほどの雪原の上を走るのは初めての体験だった。

「このコンディションであれだけ走れるならどんな道でも安心して乗れますね」

田村優が見つけたラグビーとトライトンの共通点

 本格ピックアップトラックでありながら、三菱自動車がラリーの世界で磨き抜いた4WDシステムによる強靱な走りと唯一無二の個性を主張する独創的なデザインを両立した〈三菱自動車〉トライトン。

 アメ車やSUVなど、これまでに10台以上を乗り継いできたクルマ好きの田村にとって、ピックアップトラックは気になる存在ではあった。しかし、これまで一度も愛車として選ばなかったのには、理由があった。

「ピックアップはカーゴスペースがある分、車内空間が狭いというイメージがあったんです。だからこれまで敬遠してきたんですけど、トライトンに乗ってイメージが変わりました。運転席は普通の人より体の大きい僕が乗っても十分余裕がありました。視界も広くて、乗り心地がすごくよかったです」

 普段の移動は基本的にクルマ。自宅から練習場への往復は自らハンドルを握る。ラグビーは大切なものだが、あくまで生活の一部。練習場を離れたら気持ちをすぐに切り替えるようにしている。

「家で試合の映像を見たりして、勉強をすることもありますけど、あまり私生活にラグビーは入れたくない。そこはきっちりと分けるようにしています。そういう意味ではクルマの運転がオンとオフのスイッチになっているような気がします」

 一緒に過ごす存在だからこそ、自分のライフスタイルに合うもの以外は認めない。

「昔から洋服はアメカジが好きで、それに合わせてアクセサリーも選んでいます。それと同じでクルマも自分のスタイルに合わないものは絶対に選ばない。その点、トライトンはデザインもいいと思います。すごく好きです」

 彫りの深いフロントフェイス、無駄を削ぎ落としたリアのデザイン。独創的なトライトンの世界観は“自分を持っている”田村のお眼鏡にかなったようだ。

 チームを勝利に導くために司令塔として攻撃のタクトを振るのが、スタンドオフ(SO)である田村の役割だ。

「試合を俯瞰で見ながら流れを読み、トータルで考えて駆け引きをしたりしています。泥臭くボールを進めなければいけないときもあれば、華麗なパス回しで畳み掛けるように攻めなければいけないこともある。悪天候の中でガシガシ走ることもできるし、街ではスマートに乗れる。いろいろな側面を持つトライトンは、すごくラグビーに近いのかもしれません」

トライトンと過ごす理想の時間

「ここ数年オフシーズンを過ごしている沖縄でトライトンを走らせたいですね。絶対に似合うと思います」と言う田村にトライトンでどこに行きたいのかを聞くと「絶対にバーベキュー」と即答された。

 東京の自宅のテラスにはバーベキューグリルが複数台置いてあり、オフの日は必ずバーベキューをして過ごす。この日も、「帰ったらすぐに仕込んで、肉を焼こうと思っています。雪を見ながらのバーベキューも、なかなかいいですよね」と語るほど、田村にとってバーベキューはなくてはならないものとなっている。

 ところが沖縄ではマンション暮らしのため、気軽にバーベキューができずこれまでずっともどかしい思いをしてきた。バーベキューができる場所が限られている都内とは違い、バーベキュー文化が根付いている沖縄はビーチや公園など、至るところで楽しめるはずだが……。

「あらかじめ予定を立てて行動したり、人と約束して何かをするのが、本当に苦手なんです。途端にパフォーマンスが落ちるので、そのときの気分で動きたいんです。トライトンなら常にバーベキューグリルなどのギアをカーゴスペースに積んでおけるから、今日は天気がいいからビーチでバーベキューをやろうと思い立ったらすぐに行動できる。トライトンがあればそんな理想のライフスタイルが実現できます。バーベキューの後はカーゴスペースに座ってゆったりとコーヒーを飲みながら海を眺める。最高ですね」

田村優の挑戦は、まだ終わらない

 日本代表のSOとして長きにわたり活躍してきた田村がオフシーズンをゆったり過ごせるようになったのは、ここ数年のことだ。

「2012年に日本代表に選ばれてからは、所属しているチームのシーズンが終わるとすぐに代表合宿が始まるので、ほとんど休みがない。オフらしいオフは過ごしたことがありませんでした」

 特に第1次エディージャパン(2012~15年)の合宿は、経験した選手が「二度とやりたくない」と一様に口を揃えて言うほど、フィジカル、そしてメンタルも極限まで追い込むものだった。それでも堪え続けたのは「世界大会でベスト8」という目標があったからだ。

 今でこそラグビー日本代表が世界大会で勝つのは当たり前になっているが、田村が代表に選ばれた当時、ラグビー日本代表は7大会連続で出場しながら、通算成績は1勝21敗2分け。ベスト8どころか1勝を挙げることすら難しい状態だった。

 それが2015年のイングランド大会のグループリーグ初戦、世界ランキング3位の南アフリカに「ブライトンの奇跡」と呼ばれる大金星を挙げる。これは実に24年ぶりの勝利だった。その後も2勝を挙げ3勝1敗の好成績を残しながら惜しくもグループリーグで敗退する。この大会ではまだ若手選手の一人だった田村は、2019年の日本大会で絶対的司令塔として全5試合に先発フル出場。精度の高いキックで51得点を積み上げ、日本代表のベスト8進出に貢献。日本列島にラグビー旋風を巻き起こした。

「いい巡り合わせもあって、自国開催でいい成果を残せてすごく嬉しかった。そこに至るまでの道のりはすごく大変でしたけど、それでも頑張ってよかったなと思えるくらい大きな出来事でした」

 大学を卒業後、ラグビー選手として15年、日本代表として10年、走り続けてきた田村は次の挑戦を見据えている。

「そろそろ引退の時期になってくることを考えると、どう終わりを迎えるのかは自分で決められるので。どう決断をするのか、その後の人生をどう生きていくのかを決めて、進んでいくのが自分にとっての次の挑戦だと思っています」

 長い選手生活では決していいことばかりが続いていたわけではない。怪我で長期のリハビリを強いられたこともあれば、痛みを抱えつつプレーを続ける試合もあった。そんなときは、自分が今できることをやり続け、いい風が吹くのを待つ。

「何かしらの形でラグビーに恩返しは必要だと思いますけど、いったん沖縄で休憩して。そこから先はまだこれから考えたいと思います」

 道を選ばずタフに、そして自由に走り続けるトライトンのように。田村の挑戦はこれからも続いていく。

タフさと上質さが融合した
トライトン GSR

車両は旧型モデルです。一部仕様が異なります車両は旧型モデルです。一部仕様が異なります

●全長×全幅×全高:5360×1930×1815mm ●車両重量:2120kg ●最大積載量:500kg ●エンジン:DOHC直列4気筒インタークーラー付クリーンディーゼルターボ ●トランスミッション:6速 スポーツモードA/T ●駆動方式:4WD ●ボディカラー:グラファイトグレーメタリック、ヤマブキオレンジメタリック、ホワイトダイヤモンド、ジェットブラックマイカ(撮影車両はグラファイトグレーメタリック) ●メーカー希望小売価格:551万8700円(税込み)~

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