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「ファウルだろ!」「ふざけたロスタイム」松木安太郎の“松木節”解説はなぜ生まれたか「W杯優勝には選手だけじゃない、すべての力が必要」

posted2026/03/02 11:01

 
「ファウルだろ!」「ふざけたロスタイム」松木安太郎の“松木節”解説はなぜ生まれたか「W杯優勝には選手だけじゃない、すべての力が必要」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

本当に松木さんは今回のW杯で解説しないのか? W杯解説に込めた熱すぎる「本気」を、本人が熱く語る

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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Yuki Suenaga

 日本代表にとって初めてのワールドカップ、記念すべきファーストマッチの解説を務めたのがほかならぬ、松木安太郎であった。

 1998年、フランス。トゥールーズで迎えたアルゼンチン代表との一戦。「ファウルだろ!」「ふざけたロスタイム」などといった熱っぽく語る“居酒屋スタイル”にはまだ至っておらず、落ち着いた語り口だ。それでもガブリエル・バティストゥータのヘディングシュートがポストを叩いた際は「ポストが12番目の選手になっている感じですね」と、ところどころに松木節をちりばめてはいる。

アルゼンチンはナメてきているな

 ただ冷静に解説することに努めていただけで、内心はかなりホットになっていた。

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「最初、アルゼンチンは日本をナメてきているなっていうのは伝わってきましたよ。でも段々、エンジンをかけてきてドリブルが増えて、失点シーンも(アリエル・)オルテガがドリブルで中に入ってきたところからバティストゥータに決められた。追いつけ、逆転しろっていう思いで解説してましたよ。結果的にはやられたのは1発だけで“ちょっとの差”なんだけど、それがどれだけ大きな差かということも感じましたね」

 1つ年上の岡田武史監督が率いる日本代表は、グループステージ3連敗で戦いを終えた。「ちょっとの差」の現実を乗り越えていくには、自分も「解説」という役割において何が必要かを考えるようになった。

 2001年に東京ヴェルディの監督を離れてからは、AFC(アジアサッカー連盟)との放映権契約を結んでいたテレビ朝日におけるサッカー中継の顔となっていく。ピッチとスタッフとサポーターと一緒に戦おうとする解説スタイルを確立していった。

【次ページ】 自分も代表に合わせてコンディショニング

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