「日本代表に選ばれても川崎フロンターレでは“控え”」大関友翔20歳の危機感…“ユースで同期”高井幸大は名門トッテナム移籍「正直、差は感じてます」

「ダル絡み」した教育実習生と日本代表でまさかの再会

　大関友翔という選手を取材していて、感じたことがある。

　それは、彼のコミュニケーション力と言語化能力の高さである。瞳の奥をギラギラと輝かせながら話す姿は、取材者を惹きつけるものがある。このインタビューも、実に楽しい時間だった。

　チームでは先輩にも臆せず話しかけにいく性格だ。5歳年上の兄がいる影響なのか、年上に対してもすぐに距離を縮めてしまう人懐っこさがある。

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「どこで芽生えたとかはわかんないですけど、先輩が大好きなんです。先輩といた方がイジってくれますし、すごく楽なんですよ。あっちは大人なんで、ある程度は許してくれますし（笑）」

　そう茶目っ気を見せて笑い飛ばす。

　例えば、7歳年上である河原創を「出会って2週間でイジっていた」との証言がある。周囲からは「先輩を先輩と思っていない（笑）」などと言われるが、懐に入って可愛がられる才能があるのは確かなようだ。

E-1選手権の中国戦でプレーする大関友翔。年長者が多い日本代表にもすぐ溶け込んだ　©Getty Images

　7月のE-1選手権では、同じく代表初選出だった綱島悠斗（ロイヤル・アントワープFC）との縁も話題になった。

　国士舘大4年時の綱島が教育実習に行った学校に、生徒として在籍していたのが高校3年生の大関だった。綱島が東京ヴェルディに内定しているとは知らず、「国士舘大でサッカーをやってる人」という情報から興味本位で絡んでいったという。

「教育実習の先生って優しいので、ちょっとダル絡みしました（笑）。学校の先生になるのかなと思ったら、終わった1カ月後ぐらいにリリースが出てましたね」

　大関のコミュ力の高さが垣間見えるエピソードだ。その3年後、お互いに日本代表の選手としてピッチに立っているのだから、人生はわからないものである。

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