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久保建英が“不可解判定”に怒った! ラフプレーに抗議→イエローも…「バモス!クボ」とファンが信頼する理由〈撮影者の視点〉 

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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photograph byDaisuke Nakashima

posted2022/03/02 17:01

久保建英が“不可解判定”に怒った! ラフプレーに抗議→イエローも…「バモス!クボ」とファンが信頼する理由〈撮影者の視点〉<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

審判の判定に苦笑する久保建英。90分間を通してみるとゴール、アシストこそなかったものの、クオリティは高かった

 久保の抗議があったとはいえ、明らかにチャンスの阻止をしたDFにカードを出さず、久保のみに出すという主審のジャッジが、この試合でのカードの基準を曖昧にする結果に。最終的には試合をコントロールできなくなった主審が10枚以上のカードを乱発する試合となってしまいました。

 ちなみに――かなりラフな戦いをしかけてきたバレンシアのボルダラス監督は、久保のヘタフェ時代の監督でもあります。

感情的になっている主審がレンズ越しに飛び込む

 前述したイエローカードのシーン直後にも、久保がカウンターで抜け出した際にブライアン・ヒルに倒されます。久保が怒りの表情で抗議。ここでやっとバレンシアに最初のイエローカードが出されました。すでに1枚カードをもらっている久保だけに、感情的になっているのを察知してか、キャプテンのライージョが落ち着かせる場面もありました。

 さらに久保がカウンターで飛び出した際にも、遅れをとったアルデレーテが完全に久保を倒す形でスライディング。流石にイエローカードが出されましたが、主審が感情的になっているのがレンズ越しに見て取れました。

 この日獲得したFKは、サルバ・セビージャがキッカーを務めることが多かったですが、何度も獲得したFKのチャンスをマジョルカは得点につなげることができませんでした。

 14時キックオフのこの試合、メインスタンドの屋根が落とす影の縁が、ちょうど久保のプレー範囲に広がっていました。露出が変わってしまうため、ちょっと手間のかかる撮影になってしまうのですが、個人的には、久保の特徴的なプレーを光と影を活かして撮影できないかなとトライしていました。

 その境目でトラップをしながらターンするプレーを撮影できました。また露出の変化によって写真の表情が全く違うものになるのも楽しんでもらえればと思います。

 この日もFWのムリキがターゲットマンとして、前線でボールを収めますが、ここ数試合での出色の活躍により、試合ごとにマークも厳しく難しい仕事になってきています。

 ハーフタイムには、スタジアムのスクリーンに“戦争反対”のメッセージを持つ子供たちが映し出されるとスタジアム全体が拍手で賛同を示し、またジョン・レノンのイマジンが流されました。

判定に納得のいかないガルシア監督は退場処分に

 後半もマジョルカが攻勢に出る展開でした。バレンシアの攻撃のキーマン、ブライアン・ヒルも守備に追われます。

 52分には、ペナルティーエリア内でボールを受けると、プレスを受けながらもルックアップ、逆サイドに走り込むジャウメ・コスタへ、相手DFが埋め尽くすボックス内で針の穴を通すようなグラウンダーのパス。決定機を創出するも、ゴールにつなげることはできませんでした。

【次ページ】 ゴール裏から「Take! Take」「バモス Kubo」

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