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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
ハリル「お前の良さは爆発的なスプリントではなく…」 5年前は抵抗があった原口元気だが《オシム的なスタイル》で代表に貢献を
posted2021/11/10 17:02
text by
原口元気Genki Haraguchi
photograph by
JFA/AFLO
10月のオーストラリア戦では、森保一監督のもとで初めて4-3-3が採用されて、日本代表は勝利をつかんだ。あの試合で出番を得られなかった原口元気は、逆に、ポジティブな印象を抱いたという。ヨーロッパの2021-22シーズンが始まってから、日本代表の選手としては最も多くの試合でプレーし、アタッカーとしてはもっとも多くのゴールを演出している原口が、代表でのこれからについて語った。(構成/ミムラユウスケ)
「少し低い位置からボールを運んだり、飛び出す方が」
オーストラリア戦では、試合に出られない悔しさはもちろんありました。ただ4-3-3が採用されたことで、自分のチャンスは広がったかもしれないとも感じました。
もちろん、クラブと日本代表では求められているプレーは違います。例えば、インサイドハーフの選手の役割としては、代表では攻撃を組み立てるプレーやコンビネーションで崩すようなプレーが、ウニオン・ベルリンでは運動量やゴール前に出ていくような迫力などが求められています。ただ、オーストラリア戦のようなフォーメーションが採用されるならば前線のポジションで出るよりも、インサイドハーフの方が自分の良さをダイレクトにチームに還元できるのかなと感じました。
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日本代表でのプレーについて振り返ってみたときに、興味深いのは、2015年から指揮を取っていたハリルさん(ヴァイッド・ハリルホジッチ監督)のときのこと。当初の僕は、ボランチよりも前の位置、ちょうど今のウニオンでやっているようなインサイドハーフのようなポジションが向いていると考えられていました。
2016年9月のロシアW杯最終予選のタイ戦で左サイドの選手としてゴールを決めてからは、基本的にはサイドで起用されるようになりましたが、それまではインサイドハーフのポジションで使われることがほとんどでした。
ハリルさんからは当初、こんなことを言われました。
「お前の良さは爆発的なスプリントではなく、長い距離を走り続けられるところにある。前線で駆け引きするよりも、少し低い位置からボールを運んだり、飛び出していくほうが相手にとっては脅威になる」
当時は所属クラブでもサイドのMFをやっていたので、インサイドハーフでプレーすることには抵抗がありました。ただ、今になって振り返ってみると不思議な話です。