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「結局、スケボーって何から始めればいいの?」問題 スケボー初心者に堀米雄斗(22歳)が教えたい5人の“神スケーター”
posted2021/10/21 17:03
text by
雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph by
JMPA
オリンピックでの日本人選手の活躍をきっかけにスケートボードに興味を抱いた人も多いだろう。だが、スケートボード沼の深さはなかなかのもの。オリンピックのようなコンテストの結果だけでなく、ビデオパートがあったり、ファッションやカルチャーまで広がり、なかなか「入門」の仕方がわかりづらい。
どうしたらいいか迷ってしまう時は、まず五輪のストリート金メダリスト「堀米雄斗」から広げていくのはどうだろう。特にコーチなどいなかった彼にとって、海外のスケーターたちのビデオパートこそが“先生”だった。
「スケボーを覚えていくうちに凄さやカッコよさが分かるようになって、ビデオを見ることもどんどん好きになっていきました。(90年代、00年代の)あの時代って大会よりビデオがメインだったと思うんです。だから作品1つ1つがうまく作られているし、どう格好よく見せるかを分かっている。映像で見るプロスケーターたちの姿に憧れていましたね」
今回、発売中の1038号「新しい金メダリストのつくり方」では、堀米の住むロサンゼルスでの密着撮影&インタビューを掲載。オリンピックでの貴重な経験から、自身のスケートボーダーとしてのスタイルが確立するまでの経緯について触れた本編インタビューのほか、堀米が影響を受けてきた海外スケーターを5人、おすすめのビデオパートとともに挙げてもらった。
以下、年齢順に紹介をしていく。
堀米雄斗が愛するスケーター【1】ジーノ・イアヌッチ
堀米「滑りがすごく軽くてカッコいい。僕のノーリー270スイッチバックテールやスイッチバックサイド180ノーズグラインドも全部ジーノからのインスピレーション。ビデオは『YEAH RIGHT!』がおすすめです」
ニューヨークのロングアイランド生まれで比類なきスケーティングを見せる”スタイルキング”。スケートボードを漕ぎ出すプッシュの動きだけで魅了できると言われるほど。バックサイド360の美しさ、応用力でも“神レベル”とされる。堀米の父・亮太さんや日本代表の早川大輔コーチも若き日の堀米に「これこそがスタイルだ」と激推ししたという。