Jをめぐる冒険BACK NUMBER
低調オマーン戦から改善も…“中国が自滅した1-0”は「最低限の結果」 10月のサウジとオーストラリア戦こそ真の大一番〈W杯最終予選〉
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byAFP/AFLO
posted2021/09/08 12:55
中国戦、1-0の勝利に笑顔を浮かべる選手は少なかった。前半戦の試金石である10月シリーズ、日本代表はさらに力を見せなければならない
大迫頼みの最前線で台頭が待たれるのは……
あるいは、新戦力の台頭だ。前回は原口元気、久保裕也、浅野拓磨、井手口陽介といったフレッシュなメンバーが最終予選の最中にレギュラーポジションを奪い取った。それがチーム内競争を活性化させ、チーム力のアップに繋がった。
だから、大迫頼みの最前線には、オナイウ阿道、林大地、上田綺世の台頭が待たれるし、遠藤航と柴崎が2試合続けてフル出場を果たしたダブルボランチには、守田英正や田中碧が割って入ってきてくれなければ困るのだ。
もちろん、指揮官にも手堅い采配だけでなく、交代カードで流れを変えるような、修正を施すような、強気の姿勢を見せてもらいたい。
サウジ、オーストラリア戦こそ今予選の大一番
ともあれ、最悪の状況からはひとまず脱した。
しかし、息つく暇はない。続く10月シリーズでは、現在2位のサウジアラビアとのアウェーゲーム、首位に立つオーストラリアとのホームゲームが待ち受けている。間違いなく今予選の大一番、ターニングポイントになる。
柴崎の言葉を改めて持ち出すまでもなく、あくまでも中国戦は最低限の結果――。
この2試合の教訓を肝に銘じて、課題の修正とさらなる共通意識の積み上げ、チームコンセプトの徹底を。ここからアジア最終予選の激闘は、いよいよ本格化する。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。