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モントリーボが語る“EURO2012と今のイタリアの共通点”、そして指導者の夢「ザックが日本でやったようにね」
text by
マルコ・パソットMarco Pasotto
photograph byTakuya Sugiyama
posted2021/06/10 17:03
EURO2012でイニエスタとマッチアップするモントリーボ。彼らのような奮闘を現アズーリが見せられるか
しかし、チェコ戦で見せた"最後の最後まで、つないで攻めて攻めきるスタイル"こそ、指揮官マンチーニが3年をかけて植え付けた新時代アズーリの真髄であり、欧州予選10戦10勝をもたらした原動力なのだ。ベンチも一丸となって試合前の国歌「マメーリ賛歌」を大声で斉唱するアズーリの仕上がりは上々だ。
9年前の7月1日、キエフの地で涙をこぼしたモントリーボの目には、代表の後輩たちがさぞ頼もしく映っていることだろう。
代表監督を夢見るのは自然だろう?
現在、彼の指導者としての道はすでに開かれている。今年の夏はバカンスもほどほどに監督ライセンス講座のビデオ講義や課題に忙殺されながら、例年より遅く秋にずれ込んだ最終試験への準備を進めるのだ。
もう「もしも」の話ではない。問題は「いつ」始めるかだ。
――"モントリーボ監督"誕生の日も近いと考えていいと思いますが、指導者キャリアの目標として、いつかイタリア代表を率いてみたいという夢はありますか?
モントリーボ もちろんさ! サッカー選手になろうとする子供がいつか代表入りを、と夢見るように、指導者を目指すなら代表監督を夢見るのは自然なことだろう?
それに一度監督ライセンスを取得すれば、世界中で代表監督をすることも可能になる。アジアの国でもそう。(アルベルト・)ザッケローニ監督が日本でやったようにね……。
(第1回、第2回は関連記事からもご覧になれます)