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【格闘技と“ビッグマウス”】那須川天心「違う世界を見せてやろう」、皇治「天心とは仲良くなれない」、田中恒成「井上尚弥さんを超えたい」
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posted2020/12/31 11:03
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2020年も圧倒的な強さを見せた那須川天心と井上尚弥
<名言4>
実力だけじゃなくて、何で惹きつけるか。盛り上げたか。そこが歴史として語り継がれるところだと思うので。
(井上尚弥/Number1000号 2020年3月26日発売)
◇解説◇
Number創刊1000号を記念した村田諒太との対談で、村田が「結局世界チャンピオンという存在はもうコモディティ化してしまっている」との言葉から派生して生まれた井上の名言だ。
その競技だけでなく、世間一般にどれだけのインパクトを与えられるか――村田は「ボクシングでいったら辰吉丈一郎さん。あんなカリスマ性のある人いなかったですもん」と、90年代を席巻した辰吉の名前を出し、「僕らがどんだけがんばったってあのキャラには……」とのつぶやきに対して井上も「敵わないです(笑)」と返した。
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しかし井上も、四半世紀前の辰吉が与えたインパクトとはまた別次元の衝撃を、日本中に与えている。
WBSSでの衝撃70秒KO劇、ノニト・ドネアとのボクシング史に残る激闘、すでに現時点で3階級制覇――どれもが破格の実績である。
そして迎えた10月31日、自身にとってボクシングの聖地ラスベガスでのデビュー戦となったロボクシングWBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチ12回戦で、ジェイソン・マロニーに7ラウンドKO勝利を飾った。6ラウンド目の左フック、そしてマロニーを仕留めた7ラウンドのカウンター右ストレートは相変わらずの“モンスター級”の破壊力だった。
井上の圧倒的な強さは間違いなく、現在進行形でボクシングファン以外の人々を惹き付けている。
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