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【格闘技と“ビッグマウス”】那須川天心「違う世界を見せてやろう」、皇治「天心とは仲良くなれない」、田中恒成「井上尚弥さんを超えたい」
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2020/12/31 11:03
2020年も圧倒的な強さを見せた那須川天心と井上尚弥
<名言2>
(那須川に)男らしさみたいな部分は感じなかった。たぶん、俺とは一生仲良くなれないだろうな。
(皇治/NumberWeb 2020年7月13日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/845701
◇解説◇
那須川に負けた皇治だったが、その試合後に行ったインタビューでそのビッグマウスぶりがさく裂した。
「あの子は人間、怪物ではない。負けてる俺が言うのもなんですが、周りが過大評価しているのかなって」
これだけだと負け惜しみに聞こえるが、「天心君はカウンターがうますぎるから。みんな打ち合おうとして、カウンターを当てられて倒れてしまうんですよ。だから自分は無駄に手を出さずに圧をかけてロープに詰めて仕留める狙いやったんです。でも動きが速くてロープに詰められなかった」と、那須川のテクニカルな部分については認めているのは確かだ。
それでも「武尊とやった時のような試合をしたかった」と熱い闘いを求める皇治にとっては、魂の削り合いのような展開にはならなかったと感じたようだ。
もっとも、那須川は「格闘技の本質が分かる試合だったと思います」「こんな感じかなと。皇治さんは打たれ強かったですけど、何もさせなかった。想像してたよりやりやすかったですね」と話している。