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SMAPと嵐、史上最多の7組…紅白出場組で考える、ジャニーズは「2015年→2020年」で何が変わった? 

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霜田明寛

霜田明寛Akihiro Shimoda

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photograph byBUNGEISHUNJU

posted2020/12/31 06:02

SMAPと嵐、史上最多の7組…紅白出場組で考える、ジャニーズは「2015年→2020年」で何が変わった?<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU

2015年は結果的にSMAPの解散前ラストの出場となり、2020年は嵐の活動休止前最後の紅白になる

 Hey! Say! JUMPとKis-My-Ft2はそれぞれ『いただきハイジャンプ』『キスマイ超BUSAIKU!?』といった番組を持っている。ともにファン以外が見ても面白い作りではあるのだが、まだ90年代には高視聴率ランキングの常連だった『SMAP×SMAP』『ザ!鉄腕!DASH!!』『学校へ行こう!』ほど、国民的番組として認知されてはいない。いわゆるプライムタイムにあった3番組と比べても土曜昼、金曜深夜での放送である。

 紅白歌合戦に出場している時点で全員、歌手ではある。だが、2015年のSMAP、TOKIO、V6の3組はバラエティタレント“としても”、国民的支持を集めた人たちだった。

 もちろん、その方が優れているという話ではない。傾向が変わってきているという話だ。

SMAPが作った「歌って、踊れて、面白い」

 ジャニーズアイドルが、バラエティタレント“でも”ある流れを作ったのは紛れもなくSMAPだろう。

 SMAP以前――光GENJIのような80年代のアイドルは、主に歌番組がお茶の間との接点だった。しかし、『ザ・ベストテン』などが盛り上がっていた80年代を経て、歌番組は減少する。歌番組冬の時代である1991年にCDデビューし、即ブレイクというわけにはいかなかったSMAPは、積極的にバラエティ番組に進出する道を選んだ。

『SMAP×SMAP』以前にも『夢がMORI MORI』『愛ラブSMAP』などに出演しており、アイドルが被り物をしてコントに挑むなど、それ以前では考えられなかったことに積極的に挑戦した。SMAPが開拓した道は、番組のテイストは違えどTOKIO、V6も歩み、彼らもバラエティ番組を通してその存在がお茶の間に浸透していった。

 歌い踊るのがアイドルという時代から、SMAP以降は「歌って、踊れて、面白い」というのが1つのアイドル像として確立していった。彼らはCDもヒットする歌手でありながら、バラエティタレントとしての顔を持ち、活動を続けていったのだ。

2020年の後輩組が打ち出す「海外志向」

 では一方、2020年の後輩組の中でも、テレビでのバラエティ番組を持っていないKing & Prince、SixTONES、Snow Manの3組に共通するものは何なのだろうか。

 それは、海外志向である。

【次ページ】 2つの要素を持った「2020年の嵐」

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