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SMAPと嵐、史上最多の7組…紅白出場組で考える、ジャニーズは「2015年→2020年」で何が変わった?
text by
霜田明寛Akihiro Shimoda
photograph byBUNGEISHUNJU
posted2020/12/31 06:02
2015年は結果的にSMAPの解散前ラストの出場となり、2020年は嵐の活動休止前最後の紅白になる
King & Princeは、本人たちも海外進出への希望を明言しているグループだ。
2019年には武者修行として渡米し、Hip Hopの世界大会で優勝経験を持つメルビン・ティムティムなど、世界レベルのダンサーやプロデューサーによる指導を受けている。
Snow Manのデビューツアーは海外もまわるツアーの予定だったし(※新型コロナの影響で中止)、ジャニーズ史上初めて、ライブが中国でも配信された。
SixTONESはデビュー前のジャニーズJr.時代から、「YouTube アーティストプロモ」キャンペーンに抜擢。海外ではショーン・メンデスやBTSが務めてきた役割を担い、ジュニア時代は、海外と同時デビューするのではと噂されたほどだった。
つまり、彼らの活動はアーティスト志向が強い。海外でも通用するレベルを目指して鍛錬を続けている。
基本的にジャニーズがダンスレッスンを受けるのはジャニーズJr.時代だけだが、King & Princeは新曲の振り付けなどとは別にデビュー後も週1でダンスレッスンを受けているという。King & Princeは今年発売した2枚目のアルバムが初週売上50万枚を突破。国内での圧倒的な成果に慢心せず、海外にも目を向けているのである。
2つの要素を持った「2020年の嵐」
バラエティタレント“としても”支持された3組と、海外志向のアーティストである3組。
そのどちらの傾向も持っているのが……“2020年の嵐”である。
言わずとしれた国民的アイドルであり、デビュー初期から深夜の冠バラエティ番組『真夜中の嵐』をもち、ブレイク後の今も『嵐にしやがれ』『VS嵐』などの人気冠番組を持つ彼ら。
2019年1月に、2020年いっぱいでの活動休止を発表したが、発表後、特に2020年は活動休止イヤーとは思えない活発な動きをしている。
そこに覗くのが、海外志向である。
Spotifyをはじめとした定額配信サービスでの楽曲公開をジャニーズで初めて解禁。さらには過去のヒット曲も“Reborn”シリーズとして、英語詞にアレンジしたバージョンを公開。ブルーノ・マーズなどの著名アーティストから楽曲提供も受けた。