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弱体化カープの光は堂林翔太&長野久義 “次代のタナキクマル”とリリーフ育成は必須【記録で12球団総括】
 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2020/12/22 17:02

弱体化カープの光は堂林翔太&長野久義 “次代のタナキクマル”とリリーフ育成は必須【記録で12球団総括】<Number Web> photograph by JIJI PRESS

復活を遂げた大器・堂林翔太。鈴木誠也との右のスラッガーコンビとしてカープを支えたい

<セ・リーグ6球団の先発投手の平均投球数、投球イニング数>
1.広島 98.48球 5.79回
2.阪神 93.63球 5.84回
3.巨人 92.63球 5.65回
4.中日 91.66球 5.69回
5.ヤクルト 87.23球 5.01回
6.DeNA 86.90球 5.17回

 広島の先発投手が一番多い投球数となっている。これは救援投手陣が脆弱だというのも一因だろうが、佐々岡新監督が先発投手を重視していることも大きいだろう。しかし「先発重視」とは「先発投手に長く投げさせる」こととは違うはずだ。

大瀬良の成績急落、新人王の森下はどうなる?

 今季の開幕投手の大瀬良大地は開幕から2試合連続で完投したが、以後成績が急落した。それに代わって新人の森下暢仁が台頭し、新人王も獲得したが、18試合の登板の内11試合で110球以上投げた。今季は試合数が少なかったのでトータルの球数は2040球で済んだが、それでも来季のパフォーマンスが気がかりではある。

 何度か当コラムで記しているが、今どきの「先発重視」とは1~2人の投手が獅子奮迅の活躍をすることではなく、ローテを維持する5~6人の投手がQS(先発6回で自責点3位内、先発投手の最低限の責任)を維持することだと思う。そういう方針転換が必要だろう。

 広島は「育成」のチームである。野手、投手ともにプロスペクトが控えている。佐々岡監督は無名の選手を思い切って起用して、カープに「新風」を吹き込んでほしい。

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